さて、ベンツ子さんに石見神楽のことを質問され話してると店員さんが、
「うちの子供も石見神楽にはまってるんですよ。」
と話に入ってきた!
なんでも、店員さんのお父さんが出雲の知り合いから石見神楽のDVDを貰ってきて、それを観た息子くん3歳がドはまりして、1日中DVDを観ているらしい!
「DVD観始まると、鬼の顔真似して、幕から出てくる演技するんですよ。それが親が言うのもなんですが、超上手いんですよ。」
な、なんと!
石見神楽の鬼は米子の子供も虜にしたのかっ
石見人は超嬉しいぞっ
「でも1日中観ているから、こっちはいい加減耳からあの太鼓の音が離れなくて、幻聴まで聴こえてきて、狂いそうです。」
わかるわかる!
子供の同じ演目エンドレスとか、マジに気が狂いそうになる!私はお盆の夜明かしして、鳴り物の幻聴聴こえたもん!姪っこが小さい頃エンドレスでDVD観てて、気ぃ狂いそうになったわっ
石見人だってそうなるんだ、神楽文化のない米子の人なら尚更なるなる!
そんな石見神楽あるあるで意気投合
次来る時にはオススメ石見神楽DVDと鬼棒を息子くんに貢ぐわ!
ついでに、遠いけどどこかの社中に入ってほしいわ!
と、石見神楽のご縁にピーチソーダで乾杯
蓮根カレー。
海老。
あ、また忘れた
カマンベールチーズ。
夏だから細いけど、アスパラが店の名物なんだって。
〆は揚げ餅。中は五十猛カラーの草餅
そしてトイレに行っていると、ベンツ子さんと店員さんの歓喜の声
どうしたのかと席に戻って聞くと、なんと店員さんはベンツ子さんに20年くらい前にお世話になったことがあるそうで、彼がこのお店で働いてるよと彼のお母さんから数日前に聞いたばかりだったんだそうな!
だけど、嘗ては可愛い少年だった店員さんが立派な大人になって、ベンツ子さんは彼がその少年だとは分からなかったらしい。
ならば、20年ぶりの再会をジンジャーエールで祝おう
気づけばベンツ子さんのドヨ~ンとした気分はなくなり、晴れやかなオーラだ
「ね、過ぎ去ったでしょ、お盆ドヨ~ン。」
「本当だ!沙久良さんの言うように、唐突に終わりますね!」
どうやら、米子の市街地に集まったあの世にお還りになられる方々のUターンラッシュは解消したらしい
「あ、そうだ、沙久良さんのところでは、胡瓜と茄子の乗り物作ります?」
「いや、うちは作らないですよ。自力でご先祖様たちは帰ってきます。お還りは15日夜に盆踊りが終わったら海に灯籠を流しますから、灯籠に乗って海からお還りになりますけど。」
「そうなんですね。こちらにあの世から帰ってくる時は胡瓜に乗って、あの世にお還りなる時は茄子に乗るんですよ。」
「え!?行きと還りじゃ違うの!?」
「違うんですよ。胡瓜が馬で早く帰ってきて、茄子が牛でゆっくりお還りなると、お坊さんがおっしゃってましたよ。だから、今は牛でゆっくりお還り中です。」
「牛~!そりゃゆっくしだけど、非常に辛いから止めて~!私が今すぐガスト横のスーパーで胡瓜買い占めて割り箸刺して馬作るから、直ぐ様それに乗って中海からお還りになって~!!!」
見えない牛Uターンラッシュが米子市街地から中海に続いているのかっ
いつまで経っても渋滞が解消せんわっ!!!
牛Uターンラッシュも終わり、空気も軽やかになり、お腹もいっぱいになったのでお会計を済ませてたけちゃんとお別れ(*゚ー゚)ノシ
また行くね、たけちゃん!石見神楽のDVDと鬼棒をもって!←たけちゃんには止めて~と言われたが
足取りも軽く、再びガストへ向かって歩いていたら、ガスト駐車場付近で再びドヨ~ンな空気が…
「あの世Uターンラッシュはまだ解消されとらんのかっ!さすが牛!」
徐々に中海よりになっては来たけど、まだまだ灯籠を流すまで牛が列をなしているようです
ご縁と地域によってあの世Uターンラッシュ時期が違うと知った、そんな米子の夜でした