注意:櫻葉小説です。



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俺は放心状態だった。

現に
その場にへたり込んでた。

全身に無数の矢を高いところから撃たれたみたいに

全身が
ズキズキ痛くて痛くてたまらなかった。

立ってられないほど
体中が痛かった。





俺は………




弟さんの代わり………?




代わり………?




初めから妙に気にかけてくれたのも

毎日会いに来てくれるのも

特別扱いするみたいに優しくしてくれたのも……




ぜんぶぜんぶ………




そういう事………?






風「潤さんっ!!!さっき青ちゃんが言ったこと、ホントなんですか?!」



潤「……え?」



風「翔さんが相葉のことを弟さんの身代わりにしてるだけって!!!それ本当なんですか?!」


潤「それは……」


風「翔さん本当にそんなふうに相葉の事を思ってたんですか?!どうなんです?!教えてください!!!!!」





風間が詰め寄って………





そうして





潤さんはポツリポツリと語りだした。





潤「ゆっくり説明するから、時間かかるけど聞いてほしい。相葉くんにも……知ってほしいし。みんなもあんな発言聞いて、納得できないよね?」


風「はい」



潤「翔くんの家庭のことから、話すよ?」


風・斗・流「はい」


潤「相葉くんも、いい?大丈夫?聞ける?」


雅「…………はい。」






優しい潤さんは俺の事も確認してくれた。
その様子から、ちゃんと話を聞かなくちゃいけないと思った。



ズキズキしてる心のまま……

それでも

今はなんとか耳を傾けなければならない。





そう何度も自分に言い聞かせてた。








潤「翔くんと弟の春(しゅん)の両親はね、それぞれ別の会社を経営してる社長同士でさ。両親どちらも仕事でとても忙しくて………翔くんの小さかった頃は家政婦さんなんかが翔くんを育ててくれてたみたいだけど、、、弟もできて、、、そのうちだんだん2人共、会社の経営が悪化してきて、家政婦さんを雇えなくなったようでね。
翔が10才の頃、自分もまだ子供ながらも、必死に……ホントに必死に、5才の弟の面倒をみる役割をしてたのが翔だったんだ。」





潤「いわゆるヤングケアラーってやつ。」



風「翔さんが……?」



潤「そう。」






翔に………



そんな大変な過去があったなんて………



思わず床にへたり込んだままで潤さんの話に聞き入っていた。