注意: 
こちらはmy core guyの続編です。


ー✱ー・ー✱ー・ー✱ー・ー✱ー・ー✱ー


そぉっと人形の落ちてる斜面へと近づいていく。

片手で木を掴み
自分が落ちないようにしながら
もう片方の手を最大限に伸ばした。


もう少しで取れそう………


そう思って
体をぐぐっと伸ばすと
なんとか人形に手が届いた。



やった!取れた!!!



そう思った瞬間、油断した。



「あああっ!!!!」




ズザザザザザザザザーーーーーッ!










俺は足を滑らせ斜面を滑り落ちたみたいなんだけど……
どんなふうに落ちたのかは全くわかっていなかった。




「…………っ、……ぅ」





気がつけば身体の痛いところは何もなかった。

え?

な……んで?


目を開けると………





「しょーちゃんっ!!!!!」





しょーちゃんに抱きかかえられる形で斜面を落ちてて
俺はかすり傷一つ無かった。

そう言えば
人形に手が届く直前に『雅紀!』ってしょーちゃんの叫ぶ声が聞こえた気がする。






「嘘……嘘でしょ?なんで?!しょーちゃん!!!しょーちゃん!!!」




俺を庇って?!



嘘?!……やだ!いやだ!




「しょーちゃん!!!しょーちゃんっ!!!!!」




「良かった………
おま……じない……した…から………雅紀を……助けるの…、……間に合……った……」



「しょーちゃん!!!!!」




見ると額から血を流し
体中、傷だらけのしょーちゃんは……





俺も人形も守った状態で………




そのまま
動かなくなった。





「嘘だ…いや……、いやだ…しょー…ちゃん」





「しょーちゃぁぁぁーーーーー!」















「うるさいよ…」

「しょーちゃん?!!!しょーちゃんしょーちゃん!!!!!しょーちゃん!しょーちゃん!!!!!」

「だか…ら、うる、…せぇって…離れろ雅紀…」

「いやだいやだいやだいやだしょーちゃん!!!しょーちゃん!!!!!しょーちゃんーーー!!!」

「頭に、…響く……マジで…黙れ」





そうしてしょーちゃんは
本当に動かなくなり、意識を失った。








「うぅーーーー………しょーーーーーーちゃーーーーーーーぁぁぁぁ!!!!」