注意: 
こちらはmy core guyの続編です。


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「俺が森を抜けるたびにビクビクするようになって、それで母ちゃんがさ?ワケを聞いてくれたの。」

「うん」

「で、先生から聞かされた妖怪の話を素直に母ちゃんに話した。」

「うんうん」

「そしたらこう言ったんだ『雅紀?磁石おまじないって知ってる?』って。」

「磁石おまじない?」

「大事なものに人差し指でハートをなぞる。その後にそれと同じぐらいの大きさで自分の手のひらにハートをなぞる。
そしたらそのハートが磁石となって離れたとしても引き寄せられて絶対手元に戻る、っていうおまじないだよ?……って。」

「へぇー」

「だからさ?俺……
森に入る前にしょーちゃんの腹に指でハートを書いて、自分の手のひらにも書いて、それから森に入ってたから、そのおまじないするようになってからは、森も全然怖くなくなったんだ。」

「あっ、確かに!思い出した!
よくお腹の辺りを何か書いてたよな?!あれハートだったんだ?!」

「うんそう!磁石おまじないかけてたの。」

「へぇー」

「母ちゃんのお陰ばあちゃんちに行くのも怖くなくなったよ」

「良かった。」

「…うん。……母ちゃんとのいい思い出だなぁ。」

「うん。……いい母ちゃんだね。」

「うん。」





父ちゃんも母ちゃんも死んじゃったけど

俺の心の中にはずっと生き続けてる。

2人とも大好きだった。