注意:櫻葉小説です。



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45分間、ゲーセンで遊んだ。



そしてやっと
カフェに向かう。




しばらく歩いているうちに
海沿いに出た。

波音が心地よく響いてきて
潮の香りが嫌悪感なく鼻に居座る。



歩く内に自然と
流星と斗真が前の方を歩いていて
俺と風間が後ろを歩いている形になった。




「相葉」

「ん?」

「さっきの通話……」

「通話?」

「カラオケボックスでの……」

「は?……お前に関係ないだろ」

「お前さ……」

「なんだよ」

「クスリ買ってんのか…?」

「!」





こいつが知ってるとは思わなかった。
違法ドラッグに手を出したのは最近のこと。

バレないように気をつけながら交渉もしてるつもりだった。



「クスリだろ?」

「うるせー!」

「なんでそんな風に自分を痛めつける?」

「マジうるせー!うぜぇよお前!」

「相葉っ!」

「楽しければそれでいいじゃん。人生なんて楽しんだもん勝ちだろ。お前も欲しいのか?お前はやめとけ。そんなガラじゃねえだろ?」

「ほらな…」

「なんだよ…」

「相葉は盗みやったりカツアゲやったりしねえじゃん?俺や仲間にもクスリ勧めたりしねーし!さっきだってやり方はあんなだけど、田中からネチネチやられてた本仮屋を助けてたじゃん。
人のこと傷つけねえくせに、なんでそんなに自分のことばっか傷つけようとするんだよ。」

「別に盗みもカツアゲもめんどくさいだけだろ。本仮屋?!知らねぇし。」

「とにかく今すぐやめろよ。今ならまだ引き返せるだろ」





正直言ってまだ数回しか使用してはいない。

今ならまだ引き返せると言ったこいつの意見は至極真っ当だった。





流「あーーーーー!やべぇー!」




そんな時、急に大声出して流星が立ち止まった。




斗「なに?どした?またか!!!また何かやったのか?????」

流「やっべー!カラオケボックスに忘れてきた」

風「え…?まさか…」

斗「げ!まさか!」

相「ん?」

「「「制服ーーー!」」」

相「は?3人とも?」

斗「俺は流星に預けてたんだよ!会計してたから」

風「俺も彼女にメール打ってたから流星に預けてた!」

流「悪ぃ〜!マジで 3人分置いてきたわっっ」

風「あ〜〜〜〜もう何やってんだよー!いつもマジやらかすんだから〜〜〜〜」

相「ぶははははは!てめーらが流星に預けるからだろ?てゆーかゲーセンやってる時に思い出せよwww」

流「マジ〜〜〜ナイわ〜〜〜」

風「いやこっちのセリフ!」

相「3人で取っていよ」

流「悪い〜相葉!ここで待っててもらえるか?」

相「タバコ吸いたかったからちょうどいいや。ここでタバコ吸いながら待ってるよ」

「「「あとでな〜!」」」







3人が走ってもと来た道を戻っていく。

俺は防波堤に座り

鞄からタバコとライターを取り出し
タバコを指で挟み込んだ。





「つまんねぇー顔してんな」




「は?」





どこからか声を掛けられたのは分かった。






ただその声が





なぜか



キレイだと感じた事に自分で驚きがあった。





海のせいかもしれない。







波音とリンクして





単に美化されて耳に残っただけだったのかもしれない。