注意:
こちらは櫻葉小説です。苦手な人は回避してください。
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side S
「ひとつ言っとくけど『好き』ってそういう意味じゃ、ないからな?」
「わかってますよ💦💦💦」
「んふふ」
「『んふふ』って……」
「でもまぁ………翔くんなら……アリよりのアリだけどな。もし誘惑されたら……落ちるかもwww」
「誘惑なんてしませんよ!!!
ってゆーか!
アリよりのアリって!もうそれ完全なアリじゃないですか!!!」
「あはは……バレた?」
「『バレた?』って自分からバラしてますってぇぇぇ〜〜〜!💦💦💦」
「俺、ノンケだけど……翔くんとなら、想像したら……イケそうな気がする。」
「想像しなくていいですー!!!」
「一回試してみる?」
「そっちが誘ってるじゃないですか!!!!!!!!!」
「ぶははははは」
「も〜〜〜!完全にからかってますよね?????」
「あははははは」
「勘弁してくださいよ〜〜〜〜〜」
「でも翔くん自身を大事にしてほしいって言葉はからかいでもなんでもなく本気で言ってるからな?」
「う………わかってますよ。///」
「んふふ。なら、よろしいwww」
温かだった。
智さんのアドバイスは
俺のことをとても心配してくれてる言葉ばかりで胸にポッと明りが灯った感じがした。
そうして
飲み会の日にちを決めた後
通話は切った。
智さん………
……………俺はもう、我慢せずに雅紀を抱いてもいいのだろうか………?
けど
まだ早かったら?????
ここまでいい調子だったのが一気に崩れたら?????
そんなふうに
いつの間にか俺自身が逃げ腰になっているとはな………
でももしかしたら
雅紀も…………
俺の幸せも、望んでいるのかも?????
智さんに言われて初めて………
そんなふうに思えた。
雅紀………
近いうち、抱いてもいいか?
ハッとした。
そう思った瞬間………やっぱり駄目だろ?って頭の中でブレーキがかかった。
雅紀がイヤかもしれないのに………
いや、違う。
雅紀はきっと進めたいはず。
でも
雅紀の底に眠る恐怖が起き上がるとも限らない。
だからもし雅紀から進めたいと言われたとしても
俺がストップをかけなきゃ。
雅紀を守れるのは俺だけなんだから……。
あ……
でもさっき智さんにそこを指摘されたばかりじゃ………?
はぁ………
どうしたらいい………???
答えは出ないままだった。