注意:
こちらは櫻葉小説です。苦手な人は回避してください。
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side M
「キスの先もしてみる?」
櫻井さんにそう言われて急に
現実としての問題が思い出された。
「いや……それは…」
まだあれ以来俺の体は一度もイけてない。
そんな状態で櫻井さんと行為に及んでも
いい状態になるとはとても思えなかった。
不安そうな表情に変わった俺のことにイチ早く気づいたであろう櫻井さんが
俺の頬をそっと撫でてから
笑顔になった。
「雅紀………」
「はい」
「絶対、大丈夫。」
「え……?」
「俺に任せとけば絶対大丈夫。」
「え、え?……でも俺…」
「雅紀はさ?なんで俺に料理出してくれるの?」
「へ?」
優しい笑顔でそう言う櫻井さんが
意味もわからないけど無性に愛おしく思える。
「なんで……ってwww 櫻井さんが美味しく食べてくれるから。」
「雅紀の料理はマジで美味しいもんな。」
ふふふ。
そう言われて笑顔になる俺。
この2週間も
毎日毎日、必ず『美味しい美味しい』って食べてくれた櫻井さん。
俺はそんな櫻井さんに料理を出すことがとても楽しみになってた。
「櫻井さんが本当にいつも美味しく食べてくれるから、俺……料理に自信が持ててる。料理するのも樂しいよ。」
「料理をさ?うまく作れる自信あるんだ?」
「うん。あるよ?子供の頃から家の食堂の料理作ってたし。味も手際も、まぁまぁ自信ある!」
「ふふ、かっけぇーな」
「そお?」
「俺は逆立ちしたって料理に自信あるなんて言えねぇwww」
「あはは。櫻井さんはそのままでいいよ。」
「でもさ?雅紀が料理に自信があるように、……俺も自信があることがあるよ?」
「え?」
「だからキスよりも先に進むこと、何にも心配しなくていい。」
「自信って……?なんの?」
ふふっ……
そう櫻井さんは笑って
俺から離れた。
「とりあえず食べるわ。続き、作ってくれる?ブリ茶漬け♪」
「あ、うん…
待っててね。すぐ出来るから。」
櫻井さんはリビングへと戻っていった。
え?
櫻井さん?
自信があるってなんの自信?
え………?
テクニックってこと………?
/////
かぁ〜〜〜
あの日。
櫻井さんと初めて体の関係を持ったあの日。
櫻井さんに何度も抱かれ、何度もイかされた俺のことが脳内に蘇った。
確かにスゴイ…テクニックだった……
そう思うと
下半身が急に熱を持った。
なんで今まで忘れてたんだろう……
ていうか
あの日のこと忘れてはないけど……
なんてゆーか……
意識として、今は持ってはいなかった、って感じ。
お茶漬けを用意しながら……
少し手が震えてた。
俺の体は確実に…………
櫻井さんとの行為を想像して
興奮を覚えてた。