注意: 
こちらは櫻葉小説です。苦手な人は回避してください。


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side M




お互いの唇が重なり
密着すれるばするほどに

胸の奥はじんわり熱さを加速させる。

まるで少しずつ温まっていく暖炉の部屋の室温みたいに。



ゆっくり……。

確実に……。




心はドキドキ音がするのに

喜びと安心が
櫻井さんの唇から俺の全身へ浸透していく。

不思議な感覚。






なんでこんなに気持ちいいんだろう?

なんでこんなに愛おしくてたまらなくなるんだろう?

なんでこんなに喜びに満ち溢れてしまうんだろう?






「雅紀……」






ふと
唇が離れた瞬間に名を呼ばれると

ものすごく照れる気持ちになって思わず我に返ったように、目線を逸らす。




「ズリぃな…、その顔。」

「え?」

「またその顔するじゃん?」

「え……、え?」

「それされるとこっちはたまんねぇって。」

「え…?なに?…どの顔?」




至近距離のまま話すと
櫻井さんの声がいつもより耳に近くて
またさらに俺の体温は上がる。


「キスすると雅紀は、必ずその顔になる。
照れたように下を向くのに嬉しそうに笑うんだ。」

「えっ?!俺そんな?!えっ?!毎回?!?!」

「自覚ねぇのかよ?毎回必ずその顔してるよ?『キスされるのめっちゃ嬉しい』って顔に書いてある。」

「ええ〜〜〜〜っ/////」



思わず恥ずかしすぎて櫻井さんから離れた。
櫻井さんは優しい顔で笑ってる。

自覚のない俺は
言われて初めて態度に出まくってたことを知ってどうしようもないほど恥ずかしくて恥ずかしくて……たぶんめちゃくちゃに赤面した。





どう返せばいい?




『だって櫻井さんとのキスすげー気持ちいい』
『だってされるのがたまらなく嬉しい』
『だっていつもいつもしたいと思っちゃう』



浮かぶ本音はそんなことばかりで
こんなのとても口に出せない。




そんなふうに気持ちがあたふたしてたら




「キスの先もしてみる?」




櫻井さんが

そう

優しくつぶやいた。







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お休みさせてもらって
ありがとうございました。

武蔵ロス&SHOWチャンネルロスな気持ちもあって
なんか気力が入らない感じになってたんだけど、やっとハッとして
お話を書くことができました。

待っててくれた人がいたら
ありがとうです!

また「太陽の似合うあなたへ」をよろしくお願いします。照れ