注意:
こちらは櫻葉小説です。苦手な人は回避してください。
‧⁺ ⊹˚.⋆ ˖ ࣪⊹‧⁺ ⊹˚.⋆ ˖ ࣪⊹‧⁺ ⊹˚.⋆ ˖ ࣪⊹‧⁺ ⊹˚.⋆ ˖ ࣪⊹‧⁺ ⊹˚.⋆
side S
潤「病院へは?」
「病院へは2週間に一度ペースなのでまだそんなに行ってはないですね。」
潤「薬は処方されてる?」
「はい。自律神経系のやつです。そんなに強めのものではなさそうで。たぶん病院へもカタチとして行ってるだけでトラウマ的な事を主治医に話せてはないんだろうと思います。」
潤「そっか。」
薬もちゃんと飲んでるし何か特別パニックに陥った日があったわけじゃない。
でもきっと雅紀は悩んでる。
時間はかかるはずなのに雅紀から少し焦りみたいなものを感じることがあるから。
智「翔くんは……?何か聞いてあげたりとかは?」
「何もしてないです。」
智「聞いてあげればいいんじゃない?」
潤「翔くんのこと、相葉くんが拒否ってる感じとか?」
「あ……それはぜんぜん。」
潤「拒否してないにしても空気的に抵抗してるような感じがあるとか???」
「いえ……まったく。。。」
潤「あ……そうなんだ?」
「はい。俺が帰ってくるとめちゃくちゃ嬉しそうだし、キスすると蕩けそうな顔するし……」
潤「そこまで聞いてねぇーっつーの。」
「え、だって聞くから!」
潤「惚気かよ!キスまで話さなくていいわ!」
「キス、すげー好きみたいでめっちゃするし、嬉しそうだし」
潤「だから知らねぇーよ!」
智「ぶははははは!」
「笑うところですか???」
智「どう考えても笑うとこだろ!www」
潤「怖ぇーわ!惚気の自覚ナシなのにガッツリ惚気てくる奴!怖ぇー!」
「え?え?え????真面目な話ですよ???」
智「翔くんたまに天然って言われない?」
「言われません!!!」
智「www」
………キスは毎日してる。
ほとんど俺からだけど
すると蕩けるエロい顔になって
そのあと必ず嬉しそうに笑う。
雅紀からしてくる時ももちろんあって……
その時はたいてい
恥ずかしそうに笑いながら下を向く。
だからその可愛さにやられて
結局主導権は俺になって深くキスしてしまう。
………たぶん何も知らない奴から見たら
めちゃくちゃ順調な恋人同士みたいな感じなんだろうと思う。
智「………、で?
相葉くんの悩みはなんで聞いてあげないの?」
「…………」
潤「そうだよ?翔くんが聞いてあげたら相葉くんはラクになるかもしんねぇーよ?」
「俺………思うんです。」
智「……?」
潤「……?」
「いくら恋人同士だからって、何もかもすべて相手の秘密まで知ろうとするのは違うなって。」
智「………翔くん……」
「雅紀には雅紀の世界がある。
雅紀が良ければ俺も踏み込むことはしたいしその覚悟もある。
でも……雅紀が今は自分でなんとかしようと思っている時期だから。
だから俺は………見守るしかできないけど
無理に悩みを聞き出すのではなく、そばにいて支えたいなって。」
よくある小説や漫画だと………
ぜんぶがぜんぶ
相手の事に気付いて踏み込んで
恥ずかしい思いも曝け出させて「そうだったのか」なんて言ってうまくいくけど
実際は
聞かない優しさや何も言わない事のほうがそこら中にはあって
それが助かることも多いんだ。
智「そっか……やっぱ翔くんすげぇな。」
「すごく…はないです。俺もどれが正解なんてわかんねぇから。」
智「いや。かっけぇと思うよ。相葉くんは幸せ者だ。デリケートな問題だからさ?翔くんにこそ、知られたくないこともあるだろうしな。」
「そうだと思います。……でもいざという時は全力で雅紀を守る。雅紀が自分から俺を頼って来てくれた時には全力で………。
いつもそう思ってます。」
潤「翔くん?」
「はい」
潤「きっと相葉くんは……
そんなふうに思ってくれてる翔くんのそばで、安心して悩めてるかもしんねぇーな。」
「wwwなんですか?それ?安心して悩めてるって、わけわかんねぇ〜www」
智「wwwマジわかんねぇ〜な!
潤、たまにツッコミどころ満載な時あっからwww」
潤「こら!智!!!」
智「あはははは〜」
二人の明るさに救われる。
本当だな。
話を聞いてもらうだけで気持ちに勇気が持ててる。
智「でもな?翔くん………」
「はい」
智「翔くんの言う通り、話は無理やり聞き出さないほうがいいかもなって俺も今聞いてて思ったけど、
けどさ?行動はしてもいいんじゃね?」
「行動………?ですか?」
智「キスより先ってこと。」
!
思わずびっくりして目を大きめに見開く。
智「その調子じゃあ、翔くん優しいからキスより先はしてねぇんじゃね?」
「………まぁ、、、」
智「案ずるより産むが易しってこともあるぜ?」
潤「俺もそう思う。
翔くん優しすぎなんだよ。相葉くんのことばっか考えてないでさ?二人ともわかんねぇことなんだし、もっと『試しに』行動してみてもいいんじゃね?
だめだったらまた考えればいいんだしさ?」
………俺が想像してなかったアドバイスを
二人から提案され………
俺は
目からウロコ状態に
なった。