注意: 
こちらは櫻葉小説です。苦手な人は回避してください。


‧⁺ ⊹˚.⋆ ˖ ࣪⊹‧⁺ ⊹˚.⋆ ˖ ࣪⊹‧⁺ ⊹˚.⋆ ˖ ࣪⊹‧⁺ ⊹˚.⋆ ˖ ࣪⊹‧⁺ ⊹˚.⋆




side M



気になって仕方がなかった。
朝……そんな風に起きて………。沈んで………。


あれから
部屋の掃除をしたり
洗濯をしたりした。
それで気を紛らわそうとしたけど、やっぱり気になって昼の前にも、もう一度チャレンジしてみた。

擦って擦っても
快感どころかやればやるほど時間だけが過ぎ、焦りが生まれていく。


なんでイってくれないの?!
イけよ!


悔しさと焦りと不安だけが募って行き、途中で断念するしかなかった。


きっと運動しないからだ……


そう思って昼食の前にウォーキングしに行った。

歩き終わって家に戻って軽く食事を済ませ、 そしてまた昼から挑戦してみる。

エッチな動画を見ながらしたけど、それでも効果はなく、

他に手立てはないかと色々検索した。

櫻井さんから与えてもらった携帯をそんな風に使うのは罪悪感があったけど

それでもこの、イけない体をどうにかしなきゃという焦りのほうが上回っていた。




自由に使えるお金があれば………



オモチャやローションを買って何とかすればイけるのではないか……?

櫻井さんに、
今日相談してみよう。すぐにバイトを始めてもいいかどうか。





初日からすぐ喧嘩してしまった俺たち。
お金のこととか何も話し合ってもいない状態。
朝、慌てて出て行った櫻井さん。
テーブルの上に10000円札だけポンと置いてあった。
そして多分、電車に乗っている間にメールをくれたみたいで、『台の上にとりあえず10000円札を置いています、食費とかもろもろ。それは自由に何でも使って。遠慮したらまた怒るぞ。』
と入れてくれてた。
『ありがとう』と返事はした。

でも………
さすがにこの10000円は食費の意味が大きいはず。
オモチャやローションは買ってはいけない事はわかってた。



あっ!

そういえばさっき………!



色々検索していく途中に
手作りでのローションの作り方が乗っているサイトがあった。

片栗粉を水で溶かしそれを沸騰させると手作りのローションができるらしい。

俺は急いで晩のおかず含め片栗粉を買いに行き、買って戻ってきた。

さっそくサイトに忠実にやり
とろみがいい具合についた手作りのローションを作り終え、

それを使ってまたオナってみる。


リビングの部屋をカーテンなど閉め暗くし
ビニールを敷いてそのうえで
ローションをたっぷりまとわせていく。

ヌルヌル
ヌチャヌチャして

滑りもよく
ずいぶんやりやすい。

ローションを頑張って作ってみて正解だったと嬉しくなった。




えっちな動画に集中しながら
上下し
とろみが薄れてきたらまた手作りローションを足す。




あっ………、

気持ちいい………、

イク………、

イク………、

気持ちいい………、





そう心のなかで一生懸命唱える。

唱えながらやると、きっと大丈夫。





イかなきゃ。

イかなきゃ。

ほら早く、早く、イかなきゃ。







『イかなきゃ』と思ってる時点でもうそれは無理な話だったのかもしれない。

ローションを付け足そうが
動画に集中しようと思っていようが
暗くし環境を整えようが

ダメなものはダメだった。





悔しくて力任せに高速で擦り上げる。




手も疲れてくるし
ソコもヒリヒリしてくる。

それでも
頑張って続けてた。






そうするとまた

奴らのどす黒い汚い声が脳に響いてくる。




『役立たず!ほらさっさと穴よこせ。てめぇの萎えたソレをみるだけでこっちまで萎えてくるわ。見たくねぇからバックでぶち込むからな』




!うえっ………、……っ





また急激に嘔吐感が襲ってきて

ローションでベトベトの状態のままお構いなしにトイレに駆け込んだ。