注意:
こちらは櫻葉小説です。苦手な人は回避してください。
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まだ手がベタつくのかを
櫻井さんに聞いてみたら
手のひらを俺に向けて
「確かめてみる?」って言われた。
ドキドキドキドキ………
照れ笑いしながら
櫻井さんの手のほうに自分の手を持っていく。
櫻井さんに触れたい。
でも櫻井さんに触れたら好きがもっと溢れてパンクしてしまいそう。
でもやっぱり…………
///………触 れ、た い……
櫻井さんの手の上に自分の手をそっと置いてみると
グイッ
「えっ……/////」
櫻井さんが握りしめてくれて
そのまま手を繋いで歩き始めた。
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ……
うわ……
手を繋いでる………
やっぱムリ!心臓壊れる💦
やっぱムリ!心臓壊れる💦
やっぱムリ!心臓壊れる💦
やっぱムリ!心臓壊れる💦
やっぱムリ!心臓壊れる💦
そう思うのに櫻井さんの手は力強くて離れそうもない。
それに櫻井さんの歩く勢いは上がってて、ついていくのが必死なほど………。
ていうか
櫻井さんは前しか見てなくて、とにかくズンズン歩いていくから心臓がパンクしそうな俺の気持ちはまるで砂浜に引きずられそう………
「さ…、///…くらいさん…、はや…ぃ」
心臓のドキドキに負けそうになりながらも、かろうじてそう言うと櫻井さんは急激に歩くスピードがゆっくりになった。
でも
やっぱり前を向いたままこっちは見てくれない。
繋がれた手から
櫻井さんの体温が伝わってきて体中喜びが溢れてきそう。
歩くスピードがゆっくりになったら
余計に繋がれてる手に意識がいく。
繋いでる。
櫻井さんと
手を
繋いで歩いてる。
胸が痛い……のに嬉しい。
嬉しいのに……胸が痛い。
こんな……
こんな気持ちになるんだ?
こんな経験初めてで
フワフワして
体ごと浮き上がって飛んでいきそうになる。
ゆっくりゆっくり歩く俺たち。
ゆっくりゆっくり。
そうするとチラッと見えた櫻井さんの左頬と左耳は………真っ赤に染まってた。
きゅん………
櫻井さんも………手を繋いでることにドキドキしてるんだ………
それがわかると余計に跳ね上がる心臓。
もうドキドキがどうしようもなくなって
急にお喋りが止まらなくなった。
「あ……///…、あのね?
入院してる時の…、食事なんだけどさ?
どれも美味しくて!
最近の病院食ってあんなにいろんなものが出るんだなーっなんて感激しちゃった!
昔は……ていうか自分では入院したことないんだけど、母ちゃんも父ちゃんも入院してた時があったからお見舞いに行くと、あんまり食べてなかったりして……
やっぱり美味しくないんだろうなって思ってたんだけど、やっぱり時代と共に変化するものなんだろね?びっくりしちゃった。」
「そっか。」
「病院食といえば一度、海苔の佃煮みたいなものが出てさ?
なんだかあれってすごくほっとしたんだよね。今、海にいるから磯の香りって言うか そういうのを思い出しちゃったりして。
やっぱり人間って匂いで記憶がよみがえったりするものなんだねー」
「そっか。」
「昔から結構アルバイトをよくしてたんだけどね?いろんな仕事した中でどれが良かったかって聞かれたら……ファミレスの調理担当が楽しかったな〜
俺って昔、自分ちの食堂の焼きそば作りを担当してたんだけど、やっぱり料理を作るのって結構好きなんだなぁって実感したんだよね。
お客さんが美味しいと言って食べているのをちらっと見ると、……幸せな気持ちになるっていうか」
「そっか。」
「あははっ、食べ物の話ばっかりしちゃった!俺……お腹空いてるのかな?なんてね〜」
もう内容なんか無い事を機関銃のようにダダダダっと喋ってしまった自覚はある。
でもそのくらいドキドキに戸惑ってた。
何を話してもドキドキはおさまらなくて
とうとうテンパっていっぱいいっぱいになった。
「こ…、っ…こんなふうに恋人と手を繋いで歩くとか俺……っ、!!!
初めてだからっーーーーー!!!
!/////(,,> <,,)/////!」
思わず
大声でそう言って繋いでる手をぎゅうううううって握りしめたら
櫻井さんは突然
ガバッと抱きしめてきた………
あわわわわわわ…………
嘘でしょ?
マジで心臓………バクバクっっっ………