注意:
こちらは櫻葉小説です。苦手な人は回避してください。
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side S
それから俺は農家さんたちへの指示を細かく行っていた。
とにかく時間稼ぎが狙いだから、大きな事を起こさず、なるべく静かにして持久戦みたいにすること。
騒ぐよりもどちらかというと、座ってその場から離れない事での抗議……みたいな。
だけど
元々は松兄が頼んだことにもかかわらず、もうそれはきっかけに過ぎないようで、
農家さん達は自分たちの今までの綺鳥家への不満を今は本当に爆発させているようで、
なかなか指示通りにしようとしてくれなかった。
やっと何とか聞き入れてもらい
ニノさんや松岡先輩に送っていたメールの返事を開くけど返事はまだ無かった。
『相葉くんと松岡先輩は無事ですか?』
返事がない事に不安が募る。
ニノさんの方のメール送信は
暗号化されたものを送るようになっている。
潤さんの作ったこのシステム……
暗号の勉強には長けてる防衛省……
そこに勤務してる俺から見ても、なかなかすごい。
潤さんも
智さんも
本当にかっこいい人だ。
きっとニノさんも、かっこいい人なんだろうな………。
無事に相葉くんを助けることができた暁には、相葉くんにみんなを紹介して、みんなで飲み行けたらな………なんて思う。
「きっとそれも近いうちに叶う。
どうか無事であってくれ……!」
返信メールを待ちながら
そんな事を考えていた。
──────メールの返事が来た。
ニノさんからだ。
暗号解読するボタンを押す。
すると出てくる文章。
こちらは全員無事。
良かった!!!無事って!本当に本当に良かった!!!!!
警察の突入の件、了解した。
ただそれを敵に勘付かれて
相葉くんを隠そうとされたら困る。
早めにこちらが動いておくほうがいい。
だから突入の5分前に知らせてくれ。
俺が相葉さんを裏庭まで連れていく。
保護チームに裏庭にパトカーをつけさせるよう伝えてくれ。
良かった………
無事だったし
警察の突入も了解してくれた。
裏庭で保護する作戦も提案してくれてる。
頼れる人だ………。
返事に
『了解』と入れた。
メール内容を確認後、すぐに智さんに同じメールを送った。
智さんの方からもそれでOKとの返事が来た。
「保護場所は裏庭………」
待機している間………
綺鳥家の見取り図を1から整理し
裏庭の位置を、頭に叩き込んでいた。
相葉くん………
もうすぐ助けに行くよ!