注意:
こちらは櫻葉小説です。苦手な人は回避してください。
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side S
「家政夫ミタゾノ???」
松岡「以前ジャーナリストの仕事の関係で必要で、ちょっとそーいうのやってた時があって……
とにかくミタゾノになると、俺すげぇ万能になるからさ!」
翔「え……何言ってるか、ぜんぜんわかんねぇけど………」
松岡「いーのいーの!こっちの話だから!
それより雅紀な?夜逃げする少し前にミタゾノの写真見せた事あるから(めっちゃ笑ってたけど)俺がミタゾノに扮しても、あいつだけは俺だと気付くはずだから。話が早くて好都合だろ?」
翔「よくわからないけど………まぁ……任せますわ………」
松岡「おう!任せとけ!」
潤「そしたら、綺鳥家に家政夫を雇わせる手配はこっちでしておく。」
翔「よろしくお願いします。」
大「調べたところ、葉月が綺鳥家に行くのは今週の金曜日らしい。あと5日しかないけど翔くん、仕事休みは取れる?」
翔「有給休暇、残ってるので大丈夫です。取っておきますね。」
潤「じゃあ金曜日!実行すっから。」
翔「はい!」
それから俺たちは実行する日までの5日間でできる限りの準備をした。
智さんと潤さんの仕事は早くて
松岡先輩は翌々日にはもう綺鳥家の家政夫として潜入できることになり、すぐに入ってもらった。
なんだか家事情報を豊富に知ってたり掃除など完璧らしく、綺鳥家にあっという間に信頼され、頼られる存在になっているらしい。
その松岡先輩の情報から
綺鳥家の地下水路が作動する時間は
1日に2回。
10:00と16:00だとわかった。
その時間を避けて
侵入すれば大丈夫だろう。
準備をしてる時、朗報が入った。
潜入捜査官のニノさんが
俺たちの計画のその日、護衛として葉月に1日付く事が決まったらしい。
潤さんは
『さてはニノのやつ……いつもの鬼面組の葉月の護衛担当に何か盛ったな………?』
ってちょっと恐ろしい事をサラッと言ってたけど聞かなかった事にする。
葉月の護衛は複数いるらしいので
目立つ動きは出来ないかもしれないとのことだった。
だけどニノさんと松岡先輩の二人が葉月のそばにいるという事がものすごい安心感で、俺はすごく嬉しかった。
とにかく
役者は揃った。。。
あとは救出するのみ。
────そして
いよいよ計画を実行するその日が来た。
智さん潤さんは敵に顔バレしてはいけないため完全に指示役に回る。
松岡先輩と俺の体に仕込ませてる極小のマイクやイヤホン。俺の体にはそれプラス、カメラも。
それで連携を取り、指示をしてくれることになってる。
ニノさんだけは
仕込むのは命取りになるため
携帯しか連絡手段はない。
葉月が綺鳥家に到着するまで全員まだ動けない。
俺は
川のそばにテントを用意してもらっていて、そこが待機場所。
誰かに見られても違和感がないように釣具まで用意してあって、一人キャンプの人のような格好もしてる。
要するに俺は
たった一人で地下水路から侵入しないといけないため………
緊張感が半端なかった。
もちろん俺に何かあれば潤さんと智さんがすぐに駆けつけてくれることになってる。
大丈夫。
みんなついてる。
まずは
松岡先輩が相葉くんとコンタクトを取り、
意志を確認する事になってる。
俺が侵入するのはその後。
テント内で
相葉くんの意志を
ちゃんと知ることができるよう……
祈りながら静かに待った。