注意: 
こちらはmy core guyの続編です。
櫻葉小説ですので、苦手な人は回避してください。


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「今すぐ帰ってきて!!!すぐだよ!すぐーーーっ!!!」


「ニノどうしたの?!何があった?!」


「蕁麻疹!」

「蕁麻疹?!」

「蕁麻疹になっちゃって!!!助けて!!!」

「ええ〜〜〜!?大丈夫?!ていうか誰が?!誰が蕁麻疹になったの?ニノ?」

「3人とも。」






3人とも?!







「嘘でしょ!!!
めちゃくちゃ大変じゃん!ちょっと…とりあえずすぐに帰るから!!!待ってて!我慢して!!!」


そう言って電話は切った。


「しょーちゃん、大変だよ!3人が…!」

「(通話)聞いてた!よし!すぐに帰ろう!」

「うんっ!」





俺としょーちゃんは急いで家に戻る事になった。

一体全体、3人とも蕁麻疹ってどんな状況だよ?!何か悪いものでも食ったの?!?!

わけがわからなかったけど
とりあえずとにかく急いで家に帰ることにした。


バタバタとオフィスを出る。




そして
その道中で、俺は……ホテルに行けなくなったこの状況に、ホッとした。




そして考えたんだ。




やっぱり
セックスはしょーちゃんがちゃんと性欲が出てきてからのほうがいいって。

だって
焦らなくてもきっとしょーちゃんは近いうちに性欲も出ると思われる。

日々、体にも人間の感覚が研ぎ澄まされていってるしょーちゃん。

だからちゃんと『性』も受け入れる体になるはず。





体の準備が整ってから。。。

それを待ってからシても遅くはない。






だってこんなにも

気持ちは通じ合ってるから。。。






まだやっとおしっこ出来るようになったばかり。

体が『性』の目覚めをするまでは
まだ準備中なんだと思う。





俺はもう大丈夫。
しょーちゃんの心は俺と同じだと知れたから。


だからいつまでも待てる。

      

俺は……

しょーちゃんとセックスは
いつでもしたい。
正直、今すぐにでもしたい。


でも
だったら裏を返せばしょーちゃんが性を知った時には、その時俺はいつでもできるってこと。



だから………ちゃんと待とう。




ちゃんと、待ちたい。





急いでたからタクシーで帰ることにした。

そしてタクシーを待つ間、
道路でしょーちゃんにその事を告げた。




セックスは
しょーちゃんが『性欲』としての感覚が出てきた時にしようって。
しょーちゃんの気持ちを知れて安心してるから今は慌てずゆっくりいくほうがいいという思いに変わったって。
それが俺の望みだって。


そう話すとしょーちゃんは
優しく笑ってくれて
そうしよう、って言ってくれた。





そして………





「雅紀?」

「ん?」

「ほら。」

「え…?」



見るとしょーちゃんは俺に手を差し伸べてくれた。


「手……、帰りも繋ぐ約束だろ?タクシー待つ間だから、やっぱり10秒だけだぞ?」

「しょーちゃん……」




胸がじーんと熱くなる。



また泣きそうになってる俺の手を
しょーちゃんは優しく握ってくれて
10、数えてくれた。





この10秒は
ただの10秒じゃない。


永遠の10秒。。。




俺としょーちゃんの永遠の愛の10秒。。。


そう確信できる事が嬉しい。






この手の温もりから伝わってほしい。

しょーちゃんへの溢れるくらいの想い。







「しょーちゃん本当にありがとう。大好き。」

「うん。俺も。」




蕁麻疹のことが気になりながらも
俺は
最上級に幸せな気持ちに包まれて…



生きてて良かったって




心の底から感じてたんだ。