注意: 
櫻葉小説です。苦手な人は回避してください。


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「雅紀!!雅紀っ!!!」


「しょーくん、大丈夫だから…。まーくんはただ酔っ払ってるだけだから。」


「でも雅紀はお酒に強くて…。
こんなふうに酔って倒れるなんてこと、今までなかったから…どこか悪いのかもっ…?」


「違うよ。どこも悪くないよ。それだけ酔い潰れるような辛いことがあったからじゃない?」


「ぅ……、…、」






しょーちゃんは

今にも胸が張り裂けそうな辛い表情になった。


苦しめた張本人だから仕方ない。

自覚するしかないんだよ。自分が傷付けたんだって。

現にまーくんはかなり傷付いたんだし。




「しょーくん、とりあえずさ?まーくんをベットに運ぶ?」



「あ……の…和智くん、ごめん。俺ひとりじゃ運べないから……
ベットに運ぶのを一緒に手伝ってくれない?」

「もちろん」







『雅紀を一人で運ぶことさえ……

俺には出来ない。

人形の俺にはそんな力はない。

そんなことさえもできない俺は、

雅紀をいざというときに守ってもやれない。

雅紀の恋人になる資格なんて、、、

そもそも俺にはないんだ…』







一緒に運びながら

しょーちゃんの悲痛な思いが流れてきた。







「そんなこと関係ねぇよ…」

「えっ?!?!」





「恋人になる『資格』なんて…

ただ相手を愛する心さえあれば…

そばにいてさえやれば…

資格なんて、……必要ないよ?」




 




人形だろうと人間だろうと……





「かっ…?和智くん?!?!なんでそれ??????」


「ほら?そっちもう少し上にして?下ろすよ?せーの!」




ゆっくりとまーくんをベットに下ろした。




雅紀「ぅ……う〜ん…」


「雅紀!!!雅紀大丈夫か?苦しい?!?!どこか苦しい?!?!」





しょーちゃんはまーくんをしきりに心配する。

髪を撫でたり、苦しまないように首元を開けてやったり……


何度も何度も


「雅紀……」


と呼びながら。







心配すんなって言ってんのに……




めちゃくちゃ心配してるしょーちゃん。









「どうしよう…大丈夫かな……
あ、あのさ!和智くん!!!
もう少しここにいてくれる?ちょっと俺……ドラッグストアに行ってくる!
あ……っ…と…大丈夫かな…?メガネとマスクしてたら大丈夫だよ…な…
こんなこと聞くのおかしいかもだけど、えっとさ?…買うときってさ?
お店に行って、お店の人らしき人にお金渡せば薬、買えるんだよね?あ!先に薬を渡すんだっけ?そしてお金を渡すと買えるんだっけ?雅紀のそばにいたとき見てたはずなんだけど…どっち?どっちだっけ?」






しょーちゃん……

それを質問するのは

かなりまずいよ…💧

俺だからいいけど

普通なら絶賛、怪しまれるから…💧