☆櫻葉小説です。
仕事の昼休み時間。
オフィスの近くの定食屋さんで紘くんとランチ中。
「……で?デートはどうだったの?」
「え〜〜〜///// んふふふふ〜ナイショだよ〜〜〜ん♪くふふっ」
「まさか、いい感じだった?」
「『まさか』っておかしいでしょ?」
「雅紀ぃ〜?本当に大丈夫か?櫻井先輩は恋愛に心を動かさない人なんだぞ?」
「大丈夫だから!ちゃんと恋人同士してるよ!こ・い・び・と・ど・う・し♡んふふふふ°+♡:.(っ>ω<c).:♡+°」
「ホントかよ………💧」
「ねぇねぇ!デートをまたすぐにでもしたいんだけど……次の休みも誘っていいよね?」
「まぁ……いいんじゃない?」
「でも次の休みまで会えないのはヤダなぁ〜」
「毎日オフィスで顔見るだろ……」
「見ないもん!」
「じゃあメシくらい誘えば?」
「だよな!!!」
「うん。」
「はぁ……嬉しぃ…
(人´∀`).☆.。.:*・゚ウットリ
恋人同士って、なんて素敵なんだろ……
俺……シュワシュワしすぎて人魚姫になりそう♪んふふふふ。アワアワ・ワワワ〜」
「またワケワカメな事言い出したよ💧」
「おお〜!紘くん!海繋がり?!
人魚姫って言ったからワカメって返したの?わ〜!上級者だなぁー!」
「ヤメテくれ💧俺を巻き込むな……」
「なんでよぅ〜!」
「それよりさ…」
「ん?」
「雅紀……二宮和也さんってもう会った?」
「ん?あの有名な二宮さん?」
「そう。」
「会ってないけど……ていうか会ったことないけど。」
二宮和也さんは我が会社の超有名人。
プログラマーとしての才能が半端なくて、あっという間に若くして
我が社のクリエイタートップを総取りした人。
うちの会社で彼を知らない人はいない。
翔ちゃんも二宮さんとは違う分野だけど仕事が出来てスピード出世してるから
そんな二人が一緒にいると、いつも周りがキャーキャー言ってた。
「翔ちゃんと、幼馴染みだったよね?」
「そうだよ。櫻井先輩と付き合う相手は必ず二宮さんのチェックが入るって聞いてるよ?雅紀…そろそろ二宮さんから声をかけられるんじゃない?」
「へぇー……その『チェック』って……なんだろ……」
「俺の後輩の女の子は、二宮さんからストレートに言われて別れることを決めたって言ってた。『それ続かねぇな』とか言われるらしい……」
「………なんか…ヤダ」
「まぁ……そうだよな……」
「なんか……ムカつく……」
「仕方ないよ…相手は櫻井先輩と長年、幼馴染みなんだから。
その辺はいくら恋人といえども、敵わないところあるじゃん?」
「俺の翔ちゃんだもん!!!」
「………え💧」
「今は俺が翔ちゃんの恋人だもん!絶対に負けられない!!!!!
絶対に負けられない戦いがここにある!」
「ワールドカップサッカーかよ💧」
「うきーーー!!!!!
かかってこい!二宮和也ーーーー!
シュワシュワで巻き巻きにして海苔巻きで食ってやるーーー!」
「海繋がり?www海苔…www」
「紘くんうまいこといってる場合じゃないよ!」
「そもそもシュワシュワは泡だから巻けないと思うぞ?」
「すでに強敵か!!!!!」
「……お前の発想が弱すぎなんだよ」
「ムキぃーーーーー!
今日から筋トレして鍛えてやる!!!」
「はいはい。勝手にどうぞ」
………
その日の仕事終わりに
案の定、二宮さんから俺は声を掛けられ……
筋トレする間もなく
二人で居酒屋に行くことになった。