☆櫻葉小説です。




Side S




「おやすみ」
「おやすみ」







昨日と同じく

相葉くんはベッドで。

俺はその隣に布団を敷いて

やっと二人して横になった。







同じ空間で寝る。





愛おしい相葉くんのすぐ隣で寝る……

そんなことが夢みたいなのに

やっぱり苦しいと感じてた。













しばらくすると










「………しょーちゃん……」




また昨日と同じように俺に話しかける相葉くん。





「……………」




俺はまた寝たフリをするんだ。

だって…

ベッドで仲良く会話するなんて……

そんな経験しちゃうと

やっぱり好きな気持ちが溢れるから。








「しょーちゃん……寝た?」






だからごめんね?相葉くん。

今日も

寝たフリさせてくれ、、、








「……………」





「もう寝たよね?しょーちゃん……」





「…………」








「………寝ちゃったか………
いっぱい………飲んだし………」






いくら飲んでも酔えねぇーよ………

相葉くんと一緒にいると

酒よりも相葉くんに酔ってるから。








「んふふ。しょーちゃんと…………
恋人設定……色々決め…………たね………」








また?!






また相葉くんは

寝落ちする寸前なのに

子供が睡魔と無駄に戦っている時みたいに

なんとか喋って寝まいとしてる……

………

だからやっぱり

「しょーちゃん……」って

「しょー」を延ばしてるよ……

それやめろってば。

めちゃくちゃかわいいんだから。。。




やっぱりドキドキしちゃうんだよ俺は。







「しょーちゃん……と恋人かぁ〜………ふふふ」






ドキン……



ドキドキ……
















「俺の合鍵………しょー…ちゃんが……持ってる………んだぁ〜……ふふふ……」






ドキドキ……




ドキドキ……















「しょー……ちゃん……俺………」






だから「しょーちゃん」やめろってば。








「しょーちゃん……が恋人って………
やっぱり違うと思うんだよね………
しょーちゃん……は恋人じゃない……よ」















うっ…………












ガーン………






………そうだよな?

わかってるよ。わかりきってるよ。








でも言葉にされるとショックさが

ズキズキと音を立てて襲ってくるんだよ。

聞きたくなかった………







相葉くんの口からはっきりと聞きたくなかったよ…………


















「しょーちゃん……は、……ペットだもん。」








は?











「ペットぉ〜、しょーちゃん……は俺のペット……でしょぉ〜?……ムニャムニャ……」
















こらーーーー!
また例の寝ぼけかよーー!
俺のズキズキ返せーーー!






「ムニャムニャ…」って……

やっぱり半分寝てるじゃん!

さらに今日は結構飲んだのもあるし。

なんなんだよ、もう!










「あ〜でも………俺としたことが〜………
忘れてたなー………」






何を?

何を忘れた?











「しょーちゃん……のおちんちん………
スー………」








おちんちん?!



/////なんの話?!





っていうか寝た?

ここで寝たの?!










「しょーちゃん…………の、おちんちん……」






起きた!!!!!








だから何?!俺のおちんちん、見られたとか?!

いつ?

風呂の時に?!



それとも昨日寝てるとき?!



まさか……

まさか……

夜間陰茎勃起現象(朝勃ち)を見られたとか?




なに?何だよーー!!!




















「しょーちゃん……の
しつけ、しなきゃ………おちんちんも教えるからね?……待っててね?………いい子でね?……」

















おちんちんじゃなくて

ちんちんだわーーーー!!!

『お』を無駄に付けるなーーーーーー!!!!!

びびるだろーーーー!










「だからしょーちゃん……スー……
おちんちん…ちゃんとしてね?………
覚えられるかな?しょーちゃん……おちんちん………」












『おちんちん』やめろ!
まず『おちんちん』をやめろ!
犬のしつけは『ちんちん』だわ!!!!!










「………俺のペットだよ……しょーちゃん……」









ちげーし!







「しょーちゃん……おちんちん…覚えようね?
しょーちゃん……かわいいね……
スー…スー……」


















かわいくねぇーわ!
おちんちん見られたと思った不安を返せーーーー









「スー………スー………スー………」










…………相葉くんは

その後ぐっすり眠りについた。
















…………………なんだよこれ?!







まさか毎晩じゃねーだろーな……💧