✴・※・✴・※・✴・注、櫻葉小説です。



Side A




「ここは?」

翔「あれぇ〜?ずいぶん変わったなぁ」



林の中に入ったかと思うと

目の前にアスレチックが広がっていた。






「ここはね、このアスレチックは俺と雅紀が作ったんだ。これを作るために農作業のバイトまでしてさ。でも………
俺たちが作ったのから、変わってる。。。
こんなに大きくなかったし、こんなにキレイじゃなかったな。」


「へぇ〜」


「何も思い出さない?」

「うん。なんにも。」




「え?そうなの?」

「うん。」

「結構毎日ここにいたんだけどな〜」

「ふ〜ん。でもキレイな場所だね?」

「俺と雅紀のお気に入りの場所だったんだ。」

「アスレチック作る…なんて、青春だね?」

「そうだろ?www中学生の遊びっぽいよな?」





「あ、でもなんか1場面だけ浮かんだ、、、
しょーちゃんがプリプリ怒ってた。
『ケガするな』って。」


「そうそう!!!」


「ねぇー、、、
しょーちゃんって、けっこうひどいよね?
俺のこと怒ってばっかだし、こっぴどくフるし!お祝いはパンだし……



「だから!!!!!違うって!!!!!
雅紀が変な場面ばっかり思い出すからだろ!
フってねぇーから!!!
『お祝いはパンだし』はひとこと余計だわ!



「きゃははっムキになってる〜!」


「こらぁーーー!」







なんだか小旅行みたいで、

楽しかった。

しょーちゃんを思い出すたびに

翔を知れるのが、

くすぐったいほど愛おしくて





この時まで、


俺は、


浮かれてたんだ。









「ねぇ、翔?
俺がしょーちゃんのおでこにチュッてした場所は?どこなの?」


「じゃあ、今からそこに行こう?
丘の上だから、少し歩くぞ?」

「うん。」








林を出ようとしたちょうどその時、

知らないおじいさんから声をかけられた。



「君たち、、、見かけない顔だけど?
ここで何してる?」


翔「あ、すみません。素敵な場所だな…と思って見させてもらっていました。」


「ここは昔、誰かが作ったものを
大人たちが広げて整備したんだ。子どもたちがいつもいつもここで遊ぶからってことで。
それよりお前さんたち、不審者じゃないだろうな?」


雅「いえいえ!!!とんでもない!!!」


「わしはここの管理を頼まれてる者でな?
不審者から子どもたちを守るのが仕事だ」


雅「不審者じゃなくて…
えっと…おじいさんなら知ってるかな?
相葉っておばあちゃんが昔いたでしょ?
火事で亡くなったけど…その孫……」

「あーーー!あの事件な!
あれは火事で亡くなったんじゃないぞ?」






「、、、え?」






そして、、、






衝撃的な言葉を







俺は







耳にした。












「相葉さんところのおばあさんはよ、

昔、、、殺されたんだ。」