こんいちは、あきる歯科の濱窪です。

先日医療相談サイトで、「正しい歯磨きのやり方」を教えてください。という質問がありました。
これについては似た質問を受けることがありますのでここにも書いておこうと思います。

歯磨きの正しい方法というのは難しいです。
同じ方法でも、力の入れ方で歯や歯茎を傷をつけてしまったり
お薦めのものでも慣れない道具をつかった場合、慣れた物の方がいい結果が出たりもします。また、一日3回以上磨く方ならば落とせる汚れでも1日一回しか磨かない方では落ちない場合などもあります。

基本的には歯の表面に汚れが残らないようにできて、歯や歯茎を傷つけないのならばどんな磨き方でも構いません。
とはいっても、なかなか全ても歯の表面に汚れを残さないことが難しいので歯科医院で歯磨き指導を行うことになります。
 よくある指導としては「1回5分が目安、一日3回みがく」「力を入れすぎない」「硬すぎる歯ブラシは傷を作りやすいので普通の硬さが推奨」「歯と歯の間や、歯と歯茎の間に届くようにストロークは細かく」「歯ブラシだけでは全ての汚れは取れないので歯間ブラシやフロスを併用する」「毛先が開いてきたら歯ブラシは交換」「うがい薬はあくまで補助、うがい薬で歯磨きの代わりにはならない」などでしょうか。

電動ブラシやウォーターピック、ウルトラフロスなど様々な補助用具も出ていますし、もちろん有効なものも多いです。他方、お薦めでないものもあります。

僕が学んだ先生は、歯磨きについて「理想的な歯磨きを教えても定着しない、患者さんの足りてないところをおしえて、次第に虫歯や歯周病にならない環境を作りましょう」とお話ししていました。無理に「正しい」にこだわらなくてもいいと思いますよ。