「ふたたび」 | Aki-r-sのブログ

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思いついたことをつれづれなるままに。

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小さい頃に家で見つけた

あるジャズバンドの

レコードに魅せられ

自分でもトランペットを

吹くようになった

大学生の大翔(ヒロト)

(鈴木亮平)。

ある日、父の良雄

(陣内孝則)が

家族を集めてそれまで

子どもには隠していた

事実を告げる。

死んだことになっていた

良雄の父、大翔には

祖父にあたる健三郎

(財津一郎)は生きて

いて、50年ぶりに

療養所から出てくる

のでしばらく家に

滞在するのだという。

「じいちゃん、病気

だったの?」と問う

大翔に良雄は答える。

「ハンセン病だったん

だ。」

結婚を控えた姉と

姉を気遣う母は表情を

曇らせる。

翌日、大学の図書館で

ハンセン病のことを

調べた大翔は、以前は

不治の病と言われ

強制的に社会から隔離

され、また、激しい

差別により虐げられて

きた患者達のことを

知る。

やがてやってきた

健三郎は頑固で無口、

母の律子(小手川祐子)

は扱いに困り、純粋に

祖父がやってきたことを

喜んでいる大翔に

「お相手」を任せる。

慣れない祖父の相手に

四苦八苦しながら

大翔はふと家にあった

大好きだったジャズの

レコードを思い出す。

「COOL JAZZ QUINTETT」

というそのバンドは

たった1枚のレコード

だけを残した幻の

バンドだった。

「これ、ひょっとして

じいちゃんのレコード

なんじゃないの?」

それを見た健三郎の

表情がみるみる変わる。

そのレコードは

「じいちゃんの持ち物」

であるだけでなく、

じいちゃんこそが

そのバンドで

トランペットを吹いて

いた元メンバーだった

のだ。

レコードジャケットの

中から出てきた

メンバーの集合写真を

ジッと見つめ続ける

健三郎。

翌朝。

健三郎が写真とともに

姿を消した。

大慌てで探す律子や

大翔。

やがて警察から健三郎を

保護したと電話がある。

迎えに行き、何故そんな

ことをしたのか問う

大翔に健三郎は言う。

「昔の仲間との約束を

果たしたい。」

憧れのライブハウスでの

演奏を目前にしていた

COOL JAZZ QUINTETTEは

健三郎の発病・隔離で

ライブを中止せざるを

得なくなったのだった。

「じいちゃんの夢」を

かなえるため、大翔も

メンバー探しに同行する

ことになり…

・・・・・・・・

パンフがかっこいい。

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レコードジャケット

みたいな作りで、

中に冊子が入ってる。

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ジャケット写真は

健三郎さんと大翔くん

それぞれが表裏に

ついてて、

そこもまたかっこいい。



作品の内容としては

前半、ちょいテンポが

悪いし、なんとなく

ピントがあってない

甘い感じ。

現実的ではない部分、

たとえば

あんなにひょいひょい

看護師さんが一人の

患者さんのために

勤務をホッポリ出して

駆けつけられるん

だろか?とかさ、

そういう「つっこみ」

どころがたくさん

あるし、話の筋も

先がわかっちゃう感じ

だし。

それでも

財津さんの抑えても

にじみ出てくる

「50年抱え続けた

思い」の強さと、

鈴木くんの今どき

珍しいんじゃないか?と

いうくらいの真っ直ぐな

気持ちいい若者っぷりで

どうにか見続けることが

できました。

大翔くんみたいな

息子が欲しい(^^)☆

きっと両親に愛されて

育ったんだろうなと

考えて、そこから更に

そういうふうに息子を

愛せる良雄さんもまた

彼を直接育てることが

できなかった両親の

かわりに祖父母に

愛情注がれて育ったん

だろうなと思った。

孫にそれだけの愛情を

持って接することが

できた良雄さんの

祖父母でさえハンセン

病への偏見と差別意識

から逃れることは

できなかったわけで、

そこからもハンセン病を

取り巻く環境が

どのようなものであった

のかが垣間見える気が

する。

ハンセン病の扱いに

ついては賛否の分かれる

とこのようで、作品を

構成する「エッセンス」

的に使っていいのか

(実情を正しく伝えて

いるといえるのか?)と

いう意見と、

「これがハンセン病を

知るきっかけになる」

という意見とがある

ようですね。


作品タイトルの

「ふたたび」には

いろんな意味がある

気がします。

親子の「ふたたび」、

仲間との「ふたたび」

そして健三郎の愛した

女性との「ふたたび」



最後のライブシーンで

集うメンバーが

渋いんですよねぇ。

財津一郎さん以外に

犬塚弘さん、

佐川満男さん、

藤村俊二さん。

渡辺貞夫さんも特別

出演されて演奏され

てます。

財津さんの演奏は

「エア」ですが、

「トランペットを吹く

演技」が素晴らしい

ので、気になりません

でした。

藤村さんはちょっと

見ててしんどかった

かな~。

藤村さんは大好きなん

だけどな~。

あ、完成披露試写会か

何かで、藤村さんが

横にいた犬塚さんを

気遣いながら

「これはホントなら

谷啓さんが…」的な

こと言ってらした。

(藤村さんが演じたのは

トロンボーン奏者)

もしもそれがかなって

いたなら、演奏シーンは

さらに素晴らしいものに

なってたでしょうねぇ。


「ふたたび」公式サイト


「孫と祖父のロード

ムービー」といえば

「春との旅」を思い

出しますね。

個人的な意見を言わせて

いただければ

「春との旅」の方が

映画としての完成度は

高いかもしれない。

「ふたたび」には

「いい人」しか出て

こないしね。

まぁ、クリスマスに

見たから、多少の

「甘いとこ」は

許しちゃうってことで。


あ、「春との旅」に

つきましては、私の

書いたものでよければ

こちらをどうぞ。



趣味に月100万円使えるとしたら、何する? ブログネタ:趣味に月100万円使えるとしたら、何する? 参加中
本文はここから



このブログネタへの

答えで、

「趣味に使う時間を

作るために

100万円の一部で

ハウスキーパーさん

雇う」という答え、

ありですか?

もう今年も残り何日か

だというのに

大掃除はおいといて

映画に行ってしまってさ、

今、家の中

見回しながら

「プロに掃除が頼め

たら…!」と思った

のですよねぇ。

で、どうせならお料理も

やってもらったり

なんかして…と。

でもさ、これ、実際に

実現してしまったら

私はきっととんでもない

怠け者になってしまう

なぁ~。