おはようございます、akiringです。

昨日までの雪はすっかり姿を消した名古屋であります。

名神高速道路の関ヶ原付近では立ち往生が発生したとのことですが、

雪を甘く見ていると痛い目にあいます。

滋賀県湖北や長浜方面でも結構な積雪となったようですが、

皆さんお住いの地域はいかがでしょうか。

 

さて、今回のネタは"名鉄のフラッグシップ"であります。

 

 

自分の中で"名鉄のフラッグシップ"と言えば、文句なしに7000系であります。

日本初、運転席を2階に設け前面を展望席とした車両は"パノラマカー"として

多くの鉄道マニアに愛されました。

残念ながら7000系は既に引退してしまいましたが、一部今も静態保存されています。

 

 

名鉄は自分が鉄道好きになったルーツと言っても過言ではありません。

いつも身近に走っていた赤い電車、それが名鉄でありました。

 

 

幼少期から青春時代、そして社会人になるまで慣れ親しんできた名鉄。

2000年に今の場所に引っ越したことで名鉄沿線からは多少離れてしまいましたが、

今も名鉄愛に変わりはありません。

個人的には昭和から平成にかけての車両が好きであります。

写真の5500系や5300系5700系は青春時代を支えてくれた名車でありました。

 

 

世の中の流れは省エネだのエコだのと言われるようになり、

それは鉄道も例外ではありませんでした。

それまでの電気をたっぷりと使う車両から、経済的な車両へと転換されはじめます。

名鉄もその流れには逆らうことはできず、経済的な車両が増備されました。

 

 

"時代の流れ"と言ってしまえば簡単なのかも知れません。

しかしそれが鉄道をつまらなくしてしまうことにもなりかねないのであります。

名鉄と言えばやはり他にはない唯一無二の鉄道会社という印象が強いです。

先に述べた"パノラマカー"は、後にこの国の鉄道に大きな影響を与えたと言っても

過言ではないでしょう。

 

 

コストばかり口にしていてはつまらないのであります。

しかし経営するということは、そう簡単なことではありません。

名鉄も多くの経営見直しを図って今に至っています。

省エネ車両の増備だけでなく、赤字路線の廃止など数々の見直しが図られました。

 

 

その昔、名鉄にも路面電車が存在していました。

新岐阜駅駅(現 名鉄岐阜駅)から岐阜市内を走る路面電車に乗り換えて、

金華山に出かけた記憶は今も楽しい思い出であります。

一部各務ヶ原線に乗り入れたものもありましたが、奥地の谷汲方面や美濃町方面へ

向かう路線は今の言葉で言うなればカオスそのものでありました。

 

 

それが名鉄の魅力のひとつであったことは間違いありません。

 

 

名鉄の魅力のひとつには前面展望があります。

7000系で一世を風靡した前面展望。

それを不動のものとしたのが7000系をベースに誕生した8800系"パノラマDX"です。

登場時は2両編成でありましたが、後に中間車が増備されて3両編成となりました。

7000系とは違い前面展望席をハイデッカー構造としたことで、

前面展望そしてそれまでにない眺望を手に入れた車両であります。

このスタイルは他の鉄道会社にも多大な影響を与えたことは有名な話であります。

そう、名鉄は果敢に攻める会社でありました。

 

 

そんな名鉄は更に攻めの姿勢を強めました。

1000系"パノラマSuper"の誕生は、言わば前面展望車両の集大成でありました。

展望席の前面ガラスを大型曲線ガラスとすることで柱を無くすことに成功。

それまでにない視界の広さを実現してくれたのであります。

まさに"名鉄のフラッグシップ"にふさわしい車両でありました。

そんな1000系が登場した頃から世の中の風潮に変化が見られはじめました。

特別料金を徴収する特急列車の需要、在り方が問われるようになりました。

そして名鉄が下した決断は、4両編成の1000系を半分にぶった切ってしまい

展望席を豊橋側にそろえて岐阜側に4両の一般車を連結するスタイルであります。

繁忙時には岐阜側に更に2両を増結して8両編成とする今のスタイルのはじまり。

名鉄の特急の考え方が大きく変わった時でありました。

車両形式も1000系から1200系へと改められ、リニューアル工事を施されて今も

活躍をつづけている車両であります。

それに対応できなかった8800系や、後に登場したビジネス需要を見据えた1700系は

汎用性がなく早々に引退することとなってしまったのであります。

名鉄は長きにわたり培ってきた観光需要から大幅な方向転換をしたのであります。

 

 

名鉄の新たなる飛躍となったのが中部国際空港セントレアの開港であります。

愛知万博の開催もあり、名鉄が新たに投入した車両が2000系"ミュースカイ"です。

空と雲を連想させる車両は、名鉄の新しいフラッグシップとなりました。

3両編成で登場しましたが、利用客の増加に伴い全車4両編成となりました。

この2000系と同時期に登場した一部特別車の2200系では、完全に前面展望を廃止。

JR東日本で成田エクスプレスとして活躍した253系のようなスタイルとなりました。

これが都心と空港をむすぶ車両の理想的なカタチなのであります。

そんな2000系を今更ではありますが、入線する運びとなりました。

何故に今更なのかという声が聞こえてきそうですが、今更であります。

むしろ既に所有していたんじゃなかったのかという声すら聞こえてきそうです。

 

 

実は何度か入線を考えてはいました。

しかし自分の中では名鉄車両はスカーレット時代までという変な縛りを設定。

一般車でいうと1000系の機器を流用した2代目5000系以降、ステンレス車体の

車両の入線は自主規制していたのであります。

理由は簡単に言えば"名鉄らしさ"だと思います。

自分の中での名鉄は、やはりスカーレットの車両なのであります。

勿論今の最新の車両は快適で魅力的であります。

しかしなんとなく自分がすき好むあの名鉄ではない感があり、

自主規制につながっているのだと考えます。

そんな中やはりこの車両は所有しておいた方がいいのだろうと考える車両、

それがこの2000系なのであります。

2000系はグリーンマックスから製品化されています。

何度かリニューアルを繰り返し今に至ります。

その動向を見極めて、このタイミングで最新ロットの入線に至りました。

 

 

それなりに整備を施しました。

中間カプラーはTN化し、床下汚物タンクは実車とは形状が異なりますが取り付け。

KATO製のキハ85用を流用してみました。(要加工)

 

 

そこそこそれなりにカッコよくなりました。

 

 

実車は2編成重連で8両編成で運用されることも多いですが、

うちでは4両編成で運用する予定なので、前面はダミーカプラーのままとします。

ただちょっとダミーカプラーの形状が貧弱なので、ちょっくら手を加えようかと

考えています。(そのうちに)

 

 

話が長くなりましたが、2000系"ミュースカイ"の入線でありました。