映画「白い家の少女」 | 肉球でポン!

映画「白い家の少女」

CATVのWOWOWプラスで10月初めに放送していたのを録画して、11月前半の3連休に観ました。


※多少のネタバレを含みます。配信などでこれから観る予定の方はスルーしてください。




1976年、ニコラス・ジェスネール監督作品。

出演は、ジョディ・フォスター、マーティン・シーン、アレクシス・スミス、スコット・ジャコビー、他。


ニューイングランドのウエルズ・ハーパーという村の人里離れた丘に建つ白い家。そこに美しいブロンドの少女リンが、人を寄せ付けずひっそりと暮らしていた。人に両親の所在を尋ねられるとリンは、母は他界し、詩人の父は外出していると話す。

(WOWOWプラスのあらすじより)



他人を寄せ付けずひっそりと暮らす謎めいた美少女リン(ジョディ・フォスター)を巡るサイコ・スリラーです。


リンの父親はどうやらすでに亡くなっていて、それを誤魔化しているらしいことはすぐに分かります。もしかしてリンが殺めたのかと思いながら観ていると、リンの生意気な態度に不快感を示す家主のハレット夫人(アレクシス・スミス)も誤って死なせてしまうという展開。やがて親しくなったマリオ(スコット・ジャコビー)という少年に隠蔽を手伝ってもらうのですが、果たして結末やいかに…。

 

実は父親ではなくて母親の方を手に掛けていて、13歳の少女による殺人とその隠蔽という展開はショッキングではあるものの今観るとサスペンスとしての出来はまあまあといったところですが、特筆すべきはリンを演じた子役時代のジョディ・フォスターの好演でしょう。


まだ幼さが残る可愛らしい表情に自分が生きていくために殺人すら厭わない確固たる信念が見て取れて、特にハレット夫人の息子・フランク(マーティン・シーン)と対峙するラストシーンはゾクゾクしてしまいました。


フランクが周囲から変質者として見られているような人物とはいえリンに対する数々のハラスメントが今観ると有り得ないレベルで時代を感じさせます。笑


ついでに言うとハレット夫人がいくら家主だからといえ人の家にずけずけと入り込みリンに干渉するというのも今ではあり得ない感じがします。

 

50年近く前の映画なのでサスペンスとしてやや薄味にも感じるかもしれませんが、名子役・ジョディ・フォスターの名演は一見の価値はあると思います。ちなみにジョディ・フォスターが「タクシードライバー」で名を馳せる以前の作品です。


もちろん十分に面白いのでサイコ・スリラーあるいはサスペンス・ミステリー好きの方にもオススメです。




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Ameba映画部