
ドラマ「ホットスポット」(最終感想)
この前の日曜日に最終回を迎えたドラマ「ホットスポット」の最終感想です。
※多少のネタバレを含みます。すでに放送終了していますが、配信などでこれから観る予定の方はスルーしてください。
日テレ・日曜ドラマ枠で放送。全10話。
出演は、市川実日子、鈴木杏、平岩紙、角田晃広、夏帆、坂井真紀、田中直樹、野呂佳代、白石隼也、住田萌乃、清水伸、勢登健雄、木南晴夏、MEGUMI、志田未来、菊地凛子、池松壮亮、前田旺志郎、小日向文世、他。
小さな田舎町で不思議な出来事が起こったり起こらなかったりする地元系エイリアン・ヒューマンコメディです。
ビジネスホテルで働くシングルマザーの遠藤清美(市川実日子)が主人公。ある日、同僚の高橋さん(角田晃広)に人間離れした業で命を助けられ、実は高橋さんが宇宙人であることを知る。口止めされたが幼馴染の日比野美波(平岩紙)と中村葉月(鈴木杏)に話してしまう…という出だし。
前に感想を書いたのが2話まで観た段階だったので3話以降の簡単感想です。
第3話。今回高橋さんが発揮したのはスマホの保護フィルムを綺麗に貼るという地味な能力。からのSOSランプを点灯させて走っていたタクシーの確認に奔走し溝にタイヤがはまった車を持ち上げるという大活躍。支配人に見つからずに温泉に入る件はコントみたい。笑
第4話。知能系の能力はハゲるんだって。しかも戻らないって…笑。今回は高橋さんの能力の出番なしかと思ったら最後の最後で受験票届けと強盗撃退と大活躍でした。ホテルのお仕事ドラマとしても面白かったです。
第5話。「月曜から夜更かし」のスタッフが町の人に取材をしたことから超人的な人物の存在が浮かび上がってきて高橋さんピンチ!…と思ったら同僚の小野寺君(白石隼也)が疑われるという…笑。高橋さんの正体は例の3人だけの秘密として最後まで行くのかと思ったら支配人(田中直樹)と由美ちゃん(夏帆)にも正体を明かす展開になったのは意外でした。
第6話。あやにゃん(木南晴夏)と由美ちゃんの同級生・真鍋瑞稀(志田未来)にも正体がバレた高橋さん。なし崩し的に広まっていきそうな予感が…。泥棒でクビになった中本さん(野呂佳代)のダイヤモンドのメンタルには笑った!
第7話。またしても夜更かしのスタッフがやってきて高橋さんの正体がバレる寸前までいったけどデータが消えていて助かった。由美ちゃんが喋っちゃうかとも思ったけど由美ちゃん意外に常識人だったw。村上さん(小日向文世)も宇宙人ではと秘かに思っていたけどまさか未来人だったとは!データが消えていたのも村上さんのお陰でしょうか?いつもよりシリアスな回だったけど会話劇は健在で笑わせてもらいました!
第8話。清美さんたちは未来人の存在をあっさり信じるのに宇宙人の高橋さんが信じようとしない展開に爆笑。高橋さんの過去が明らかになって少しウルウルしてしまいました…。最後に瑞稀ちゃんが超能力者と判明、衝撃のあまりのけ反りました…笑。前回のデータ消したのは未来人じゃなくて超能力者でした。
第9話。高橋さんのためにレイクホテルを存続させようという話から梅本市長(菊地凛子)の不正を暴くというサスペンスに展開。高橋さんの正体がなし崩し的に知られていって大丈夫でしょうか…笑。一緒に来てほしいのに素直に言わない、今更だけど高橋さんって面倒臭い人ですよね〜笑
最終話。高橋さんのためもあるけど町の人々のためにみんなの協力で梅本市長とホテルオーナーの賄賂の受け渡し現場を押さえてホテルの売却を阻止。高橋さんは温泉に入る続けることが出来てめでたしめでたし。満月を背景に空を飛ぶのってまんまE.T.のパロディじゃん。タイムリーパーの山本耕史は何だったんだ…笑。ラストは30年後の未来。清美たちがおばあちゃんになってる中で高橋さんだけ見た目が若いまま。宇宙人であることも多くの市民が知っているというオチでした。山本耕史といい三浦透子といい無駄に豪華キャスト!笑
毎回毎回、高橋さん&清美たちの女子トークに大笑いさせてもらいました。ここら辺の会話劇の上手さはバカリズムの本領発揮といったところでしょうか。
宇宙人、未来人、超能力者に続いて最終回では幽霊やタイムリーパーまで出てきて何でもあり状態でしたね。笑
前半を観た段階だと高橋さんが宇宙人だとバレないように清美たち3人がいかに振舞うかを軸に描くコメディかと思ったら途中から全然違いました。
清美の別れた夫も宇宙人の血が入っていたし、自分の出自を秘密にしたい○○人とか自分の特性を隠したい○○者といった人々も案外打ち明けてしまえば何てことなくて、要はそのコミュニティに溶け込んでしまえば属性なんて重要な問題ではないのかもしれませんね。宇宙人の高橋さんではなくて、友人の高橋さん、あるいは同僚の高橋さん等々、宇宙人かどうかなんて大した問題ではないんですわ。きっと。
深読みしすぎかもしれませんが、今の時代の多様性の一つのあり方を描いているような気がしてきました。(←多分、深読みしすぎ…笑)
…などという理屈は後付けで、何も考えずに毎週楽しく観れたドラマでした。ラストもまさに大団円といった終わり方で観終わった後の満足感は高かったです。そして、バカリズム恐るべし、も実感しました。
来週からもう観れないなんてロスになりそう…。30年後を描いちゃったから続編は無理だろうけど1年後くらいにスペシャルドラマをやってくれないかな〜
お笑い芸人としてのバカリズムは好きなものの今までバカリズム脚本のドラマはほとんど観てこなかったのですが、本作でファンになりましたわ!
Netflixに「ブラッシュアップライフ」「架空OL日記」があったので、マイリストに入れましたよ。近いうちに観たいと思います。