ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」(最終感想) | 肉球でポン!

ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」(最終感想)

この前の日曜日に最終回を迎えたドラマ「降り積もれ孤独な死よ」の最終感想です。


※多少のネタバレを含みます。すでに放送終了していますが、配信などでこれから観る予定の方はスルーしてください。


日テレ・日曜ドラマ枠で放送。全10話。

出演は、成田凌、吉川愛、萩原利久、佐藤大樹仲万美、松本怜生、杢代和人、カカロニ栗谷、山下美月、黒木メイサ、長谷川京子、笠松将、野間口徹、小日向文世、他。


13人の子供たちの白骨死体が見つかったことから始まるヒューマンサスペンスドラマです。


7年前の灰川邸事件は中盤で思いがけない人物が犯人と判明して一応は決着、そこから場面は現代に移って灰川邸事件の生き残りの沖島マヤ(仲万美)が殺されるという事件が発生、行方不明だった神代健流(杢代和人)も13年前に殺されていたことが判明して、果たして真相はいかに…。


出番が少なくて印象が薄かった川口悟(松本怜生)が真犯人だろうと予想したけど違った〜笑


それはともかく、ミステリーとしての結末は納得できるものでしたが、出番も少なく必ずしも重要人物とは言えなかった神代健流の母親役が長谷川京子だったので、これは何か重要な役どころに違いないと推測できてしまった点はちょっとね…。神代母子の描写も特に多くなかったので最終回はやや唐突な印象があったのが個人的には少々もったいなかった気がしました。


いきなりマイナス点から書いてしまいましたが、ケチをつけたい点はここだけ。無駄に謎を引っ張ることもなくテンポも良いし、これ見よがしのあからさまなミスリードもないし、ミステリー・サスペンスドラマとして非常に見応えがあって最初から最後まで面白かったです。


事件がセンセーショナルなのでどうしてもそこに目が行きがちですが、ミステリー部分だけでなく人間関係なども非常に丁寧に描かれていてヒューマンドラマとしても良く出来ていたと思います。暴力の連鎖を断ち切って大切な人を守ることを繋げていくというテーマも貫かれていましたね。


舞台が山梨ということで実際に山梨ロケを行っているだけあって、ビルの屋上から見える背景が東京近郊でロケするのとはまた違った雰囲気があって良かったです。


あいみょんが歌う主題歌の「ざらめ」がこれまた非常に良くて、しかも絶妙なタイミングでかかるものですから毎回のようにグッときましたわ!


冴木役の成田凌は正直あまり好きな俳優ではないのですが、この役は合っていたと思います。五味刑事役の黒木メイサは久しぶりに見ましたが全然変わってなかったですね〜。そして、蓮水花音役の吉川愛ちゃんが非常に良かったです!


日テレに限らずですが民放のドラマは視聴率最優先で何かにつけて煽ってくるし関連動画でHuluなど配信サイトに誘導してくるしで鬱陶しくてしょうがないのですが、このドラマは全然そんなことがなかったのでそういう点でも好感が持てました。


さらに、この手のミステリーだと予告で無用なミスリードやネタバレを誘発することがありますが、予告すらなかったのも評価したいですね。ついでに拡大スペシャルという名の水増しスペシャルがなかったのも評価したいです!


今期一番楽しみだったドラマ、最後まで面白くて満足度は高かったです!




今シーズンの注目ドラマ

 

同じネタで投稿する

 

他の投稿ネタを確認する