特集ドラマ「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」 | 肉球でポン!

特集ドラマ「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」

NHK総合で8/15に放送されたドラマです。録画して数日前に観ました。




原作は、椰月美智子の同名小説。

出演は、中須翔真、岸部一徳、木村多江、森永悠希、他。


小学校6年生のスケボー好きの男の子、拓人が神社の管理人をしているおじいさん、田中さんと出会う。田中さんは70年、神社の敷地内で一人ぼっちで暮らしてきた。拓人は田中さんと交流を深めていく中で、田中さんの戦時中の体験を聞く。拓人は田中さんのことをみんなに知ってもらいたいと思い、田中さんの講演会を開くことを提案する。

(NHKの公式ページより抜粋)



昔は8月になるとNHK、民放を問わず戦争関連のドラマが多く放送されたものですが、今やほとんどなくなりましたね。


そんな中、終戦記念日に放送されたのが本作品。簡単に言えば今時の小学生が戦争体験者の老人と知り合い、教科書的知識しかなかった戦争について知るといった内容です。


戦争ドラマというほど重苦しくなく、Eテレの子供向けドラマのようなライトな感じで、少々御都合主義的な感じはありますが、今時の戦争をテーマにしたドラマとしてはこれくらいで良いのではないかと思います。


ついでに言うと世代間の断絶などと言われますが、それって想像力の不足だと思うんですね。81歳のおじいさんだって昔は自分と同い年だった時があると想像するだけでもお互いの理解が深まる、そういう面も暗に描かれていて良かったと思います。



昔は戦争関連のドラマが多く放送されたと書きましたが、では観ていたかというとそうでもないんですね。


でも最近ふと思うんですよ。自分も戦争を知らない世代ですが、戦争体験者の話を直接聞くことができた世代であるんです。自分が子供の頃は何が何でも戦争はダメという風潮があったと思うのですが、最近は戦争も辞さないといった論調が見受けられて世の中が変わってきたように感じます。だから戦争が遠い過去のものになりつつある現在、直接聞くことができた世代として戦争は絶対やっちゃいけないんだということを何らかの形で伝えていきたい…なんてね、そんなことを思ったりもするわけです。


もちろんその点は今の若い人もまだギリギリ戦争体験者の話を直接聞くことができる世代。こういうドラマで戦争について何かしら感じてくれたら嬉しいですね。


ドラマの感想からは少々外れましたが、広い意味でドラマを観て感じたことということで…。

 

田中さんを演じた岸部一徳がいい味を出していて良かったです。


8/31に再放送があるようなので、ぜひご覧になってみてください。




今シーズンの注目ドラマ



 

同じネタで投稿する

 

他の投稿ネタを確認する