ドラマ「パーセント」(最終感想) | 肉球でポン!

ドラマ「パーセント」(最終感想)

この前の土曜日に最終回を迎えたドラマ「 パーセント」の最終感想です。


※多少のネタバレを含みます。すでに放送終了していますが、配信などでこれから観る予定の方はスルーしてください。


出演は、伊藤万理華、和合由依、結木滉星、菅生新樹、小松利昌、山下桐里、成木冬威、水口ミライ、河合美智子、岡山天音、菊池亜希子、山中崇、橋本さとし、余貴美子、水野美紀、他。


ローカルテレビ局で障害者が主人公のドラマを制作することになった新人女性プロデューサーが奮闘するドラマです。


いろいろあった末に車椅子の高校生・宮島ハル(和合由依)をドラマの主人公に起用できたものの、撮影現場の過剰な気遣いでハルの出番は減るし障害者の劇団Sの出番もほぼなくなってしまうという始末。しかし最後は吉澤(伊藤万理華)が頑張って障害者俳優への理解が進んでいって…。


劇中ドラマのキャッチコピーとなった、障害者・健常者かかわらず「分かりたいから、ぶつかる」っていうのがこのドラマの一番描きたかったところでしょうか。


最初に吉澤が言ったキャッチコピー「人と人は分かり合えない」の方が直接的で個人的には好きでしたけどね。他人の気持ちが分かるという前提に立ってしまえばお互いに齟齬しか生まれない。他人の気持ちなんて分からないという前提に立つからこそ分かり合おうとお互いに思いを遣わす=思い遣りが生まれるんだと前々から思っていたので、思っていたこと言ってくれたと思いましたわ!


障害のある俳優を起用してドラマを作る過程に目が行きがちですが、プロデューサーである吉澤の成長物語にもなっていて、演じた伊藤万理華ちゃんがメチャクチャ良かったですね!

深夜枠のドラマなどで彼女の存在は知っていましたが、失礼ながら正直ここまで演じれる俳優だとは思っていなかったので驚きました。今後も注目だし更なる活躍にも期待したいですね!(←同じくNHKの「燕は戻ってこない」でも主人公の友人役を好演していますね!)


ハル役の和合由依ちゃんもすごく良かったし、劇団Sのメンバーを演じた障害者の方々も非常に魅力的でまた何かのドラマで観たいと思いましたわ。



さてさて、本作はNHKの矜持にかけていわゆる「感動ポルノ」に批判的なドラマだったわけですが、これから民放のドラマで障害の扱い方描き方が「障害にめげず」「障害を乗り越えて」いくから何かしら変わるのか変わらないのか見ものでもあります。




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