ドラマ「お別れホスピタル」 | 肉球でポン!

ドラマ「お別れホスピタル」

NHK総合・土曜ドラマ枠で2月に放送された全4話のドラマです。



出演は、岸井ゆきの、松山ケンイチ、内田慈、仙道敦子、長村航希、麻生祐未、小野花梨、古田新太、きたろう、木野花、泉ピン子、高橋恵子、根岸季衣、大後寿々花、筒井真理子、木村祐一、樫山文枝、他。



末期がん患者などを受け入れる療養病棟での医師と看護師と患者とその家族の生き様を描いたヒューマンドラマです。


同じ原作と脚本のコンビで「透明なゆりかご」がありましたが未見。観るつもりだった再放送も見逃してしまいましたわ。それはさておき、感動の押し付けやあざといドラマは苦手なのですが、「透明なゆりかご」の高評価を聞いていたのでその点は安心して観れました。


看護師・辺見歩(岸井ゆきの)を中心に療養病棟での様々な人間模様が、重いテーマながら重くなりすぎず明るく丁寧に描かれます。


ざっくり言えばどう死ぬかってことが様々な場合で描かれるわけですが、どう死ぬかってことはどう生きるかということの裏返しでもあります。 


辺見歩の引きこもりの妹・佐都子(小野花梨)はまだまだ生きられるのに死にたいと願っていて、生きるって難しいよね〜。でも簡単そうな気もする。でも難しい。


このドラマを観ていると自分はどう死ぬのだろうと否応なく考えさせられました。その前に高齢の両親もどう死ぬのだろうと考えずにはいられない。考えたくないけど考えずに入られない。複雑。



さて、ドラマの具体的な感想。


第1話は、末期胃がん患者・本庄昇(古田新太)のエピソードが印象的。あの生き様だと自死を選ぶのかな…。彼の選択には共感できないけど年齢的に近いので身につまされる思いでした。


第2話は、病室で夫に献身的な付き添いをしてきた久田今日子(高橋恵子)が最後に囁いた「早く逝ってください」のセリフに戦慄しました。人の心の内って分からないものですよね。余談ですが、高橋恵子さんがお婆ちゃん役ってのも時の流れを感じますわ。


第3話は、若くして植物人間となった娘(大後寿々花)の面倒を見る母親(筒井真理子)のエピソードが観ていて辛くなりました。お年寄りなら多少諦めもつくだろうけど若い人だとね…。以前観た映画「人魚の眠る家」をちょっと思い出しました。


第4話は、不動産屋の池尻さん(木野花)の死に様?生き様?が印象的でした。あと看護主任の赤根さん(内田慈)のガン治療をめぐって大学を辞めて働くと言い出す息子と辞めるなという赤根さんの親子バトルはお互いの言い分が理解できるだけに複雑な思いになりましたわ。



観ていてもっと色々思うところはあったし書きたいことはありますけど、上手くまとめられないのでここら辺で…苦笑


辺見歩、佐都子、同僚の医師・広野誠二(松山ケンイチ)との関係ももっと観たかったです。あの焼き鳥屋のシーン何気に好きでした!


岸井ゆきのは好演でしたね。自分も療養病棟に入ったら岸井ちゃんみたいな看護師さんに看護されたいですわ。(←妄想w)


非常に良質なドラマだったので、原作にストックがあるなら続編にも期待したいです!



 

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