映画「哭悲/THE SADNESS」 | 肉球でポン!

映画「哭悲/THE SADNESS」

怖がりなくせにホラー好きの姪っ子が教えてくれたホラー映画、正月休みにNetflixで観てみました。





2021年、ロブ・ジャバズ監督作品。台湾映画。

出演は、ベラント・チュウ、レジーナ・レイ、ワン・ツーチャン、他。


人の凶暴性を助長するウイルスがまん延する台湾。感染者たちは罪悪感に涙を流しながらも、衝動を抑えられず凶行に走る。そんな暴力に支配された世界で、生きて再会を果たそうとする男女の運命は?

(Netflixのあらすじより)




タイトルが読めなかったのですが、哭悲=こくひ、と読みます。


ホラー好きの姪っ子のオススメに外れはないとはいえ、数多あるゾンビ映画の一種で台湾映画というところが少々珍しいかなっていう程度の認識で、さほど期待しないで観始めたのですが…。ゾンビに襲撃される恐怖をゴア表現とともに描いただけの映画かと思いきや、さにあらず。これが想像以上の出来栄えで驚きました!


便宜上ゾンビ映画と書いてしまいましたが、人の凶暴性を助長するウイルスなので正確にはゾンビと違って感染者は生きた人間なのですよ。従って生きた人間同士の殺し合いになるわけで、グロい表現もさることながら内容的にエグいのです。


作り手がどこまでメッセージ性を込めているのかは分かりませんが、ウイルスに感染してない人間も自らを守るために凶暴性を発揮せざるをえないわけで、次第に誰が感染しているのか分からなくなってきて、人間なんて一皮剥けばこんなものっていうこと描きたかったのでしょうか…。


はっきり言って全く救いようのない話ですが、これは人間というものに対する皮肉と取るべきでしょう。


非常に良く出来ていて抜群に面白かったですが、相当にグロい上に内容もエグいので、ホラー映画が好きな方でもこの手の映画に耐性のある方以外には絶対にオススメしません。視聴注意です!



 

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Ameba映画部