昔の「世にも奇妙な物語」をTVerで!
「世にも奇妙な物語」は有料のFODなどでしか配信されていないと思っていましたが、TVerで何作品か配信されていることを偶然知りました。
今日、ごく初期の90年代の2本(6作品)を観てみましたので、簡単に感想を・・・。
(放送当時に視聴していますが詳細は忘れていまので、あくまでも今回観た感想です。)
※明確なネタバレは書いていませんが結末の雰囲気は書いていますので、これから観ようという方はスルーしてください。
1990年、第1期・第1回放送
オープニングでストーリーテラーであるタモリさんが「こんばんは、タモリです」と挨拶したのには驚きました。
初回はストーリーテラーはタモリさん自身という設定だったのでしょうかね…?
■「恐怖の手触り」
記念すべき初回最初の作品は中山美穂主演のサスペンスホラー。今観るとベタな展開にも思えるけど、それでも普通に面白いです。
■「噂のマキオ」
都市伝説の恐怖を描いた作品。高校生が主人公の割に意外にブラックな結末で面白いです。
都市伝説について書かれたデータがパソコンじゃなくてワープロのフロッピーディスクに保存されているってところに時代を感じます。笑
■「楊貴妃の双六」
不思議なすごろくを手に入れたせいで人生が狂わされる男たちの話。
展開はだいたい予想できるけど緊迫感があって最後までドキドキしながら観れます。
1991年、第2期放送
■「U.F.O. 未確認飛行物体」
UFOを追いかけるテレビディレクターの話。ベタな展開ながらも衝撃の結末になっていて今観てもそれなりに面白いです。
■「テレフォンカード」
アイドルグループ「ribbon」時代の永作博美が出演している作品。(←お若い方は永作博美がアイドル出身って知らないかも…。当時は女優としてこれほど大成するとは思いもしませんでしたよ…)
タイトルとアイドル出演作ということからしてもマイルドでライトな作品かと思いきや予想外のブラックな結末に当時も軽く衝撃を受けたのを覚えています。現役アイドル3人が主役を務めながらも恐ろしい結末を迎えるというのは今ではちょっと考えられないかも…。
「テレフォンカード」というタイトルと公衆電話が重要なアイテムとなっているところが90年代ですね〜笑
■「プリズナー」
幻のビデオ「プリズナー」を手に入れた男の話。
今となってはそれ程の作品には思いませんが、放送当時はビデオの中の不思議な世界が非常に印象的だった作品です。
でも今観ても結構面白いですよ。
懐かしさを感じるつもりで観てみたのですが、今観ても意外にどの作品も面白く感じました。
すっかり忘れていましたが、初期の頃はストーリーテラーのタモリさんが本編の中でカメオ出演していたんですね〜
久しぶりに初期の作品を観てみて、どの作品も"恐怖"を描くということでは統一されていて、この姿勢こそが「世にも」の原点だと感じました。演出がやや古めかしく感じたりファッションやアイテムなど時代を感じさせる部分もありますが、まあご愛嬌…笑(←携帯電話はもちろんパソコンすら一般に普及していない時代)
最近の作品ではコメディ系とか感動系とか"恐怖"とは無縁の作品も多いですが、初期の作品ではコメディタッチに逃げたりしないで堂々と恐ろしい作品に仕上げているのが制作者の気概のようなものを感じます。今では原作のある作品も多いですが、当時はオリジナル作品がほとんどでしたしね。
レギュラー放送時は1時間で3作品だったので1話あたり15分くらいで、アイディアが凝縮されているというかダラダラしていなくて一気に観れてしまいます。
今度の土曜日に秋の特別編が放送されますが、原点回帰して"恐怖"を描いた作品が放送されることを期待したいですね!
これらの過去作がいつまで配信されるのか分かりませんが、「世にも」ファンの方は是非ご覧になってみることをお勧めします!