『空想科学探偵社タフ〜どんぐりの巻〜』朗読劇を終えて | 真崎明 監督ブログ

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2024年1月12日調布市たづくり映像シアターにて開催された朗読劇『空想科学探偵社タフ〜どんぐりの巻〜』は、満員御礼の大盛況で幕を閉じることが出来ました。

ご来場のお客様からは「真怪魚の最高傑作だ」「朗読劇と思っていたのに舞台演劇と変わらない臨場感だった」「朗読なのに風景やセットが見えている感覚になった」「バックミュージックや嵐の音とか音響効果が見事にマッチしていて素晴らしい」「新人が主要な役を演じていたがプロ級だった」「クライマックスシーンからエンディングは非公開で、5月の舞台本公演で全ての謎が解明されるという朗読劇だったのだが、なぜだかものすごく感動してしまった」など、ここには上げきれないほどの素晴らしい感想を多くの方々から頂きました。

 




この感想の最後にあるように、本朗読劇公演ではクライマックスからエンディングまでは、完全にカットされて公演されました。

にも関わらず、観客は満面の笑顔でホールを後にしました。

実は、劇終盤で突然割って入ってきた主催者の真崎座長が、物語のキーパーソンである山猫茶屋の仙人(カフェ・ワイルドキャットのマスター)から、朗読劇当日の早朝に連絡が入り観客へのメッセージを伝えるように言われてその内容を読み上げました。

その内容は、「あまりにも衝撃的な感動の結末のため今日観にきた人達は結末を周りの人に話さずにいられないだろう。ゆえに謎解きの結論は5月の舞台演劇の本公演まで明かしてはならない。それゆえに、ここまでで物語をストップするように」というメッセージだったのです。

もちろん出演者やスタッフもこのことを聞かされていなかったので、誰もがポカーンとして話を聞いています。

マスターの観客へのメッセージはその後もワクワクさせる展開が続き、やがて会場は次第に大爆笑の渦になると同時に誰もがそれに同意するような愛情に溢れた雰囲気に包まれたのでした。

帰り際には、多くの方々が口を揃えて"本公演に必ず行く""仕事を休んででも行く"と見送る劇団員やスタッフに笑顔を向けながら声をかけていました。

真怪魚初の朗読劇でしたが、過去公演の中でも最高に盛り上がる公演でした。

5月1日・2日調布市グリーンホール(小ホール)の舞台本公演をぜひご期待ください。