2009年の真怪魚旗揚げ公演『小さな王子とよだかの星』の王子衣装を担当して以来、舞台衣装作りをはじめ美術、小道具制作や公演の受付を担当してきた川﨑スミ子さんが2022年3月9日に、肺がんによる8年間の闘病生活の末に永眠しました。
最期の時を迎えるまで、肺がんであることを親族や友人にも語ることなく、いつも明るく誰にでも優しく接していたスミ子さんは、身体が不調の時でも積極的に舞台公演の裏方スタッフとして劇団を支えてきました。
また劇団主催の『だるま体操』教室にも、やれば元気になるからと2021年の初夏くらいまで劇団員と一緒に稽古していました。
その後も体操(力禅)は、旅立つ半月前くらいまで一人稽古を自宅で行っていました。
スミ子さんは、子供の頃から写真館のモデルをやっていたり、学生時代は演劇部だったこともあり、「もう少し若かったら真怪魚の舞台にも立ちたかった」と周囲に話していたようです。
最後の最後までもう一度元気になるからと何事にも努力を惜しまず、起き上がれなくなってもさまざまな本を読み続けていました。
あっちへ行ったらすぐに、劇団を応援するから明るく家族に話していたと言います。
きっと小さな星の光となって劇団 真怪魚の発展をこれからも見守ってくれているでしょう。
川﨑スミ子 享年86歳