6日から今日までの3日間熊本であったアフリカ子どもの日は大変充実したイベントでした。わたしは二日間参加でしたが昨日今日とビデオカメラを手放すことができないほど全瞬間がアフリカと日本、熊本の課題が世界の課題を表していました。しかもアフリカの若者と熊本の高校生が想像以上に活発な議論交流をすすめました。ゲストの力も大きかったのですがこれほどアフリカ、熊本の若い世代が忌憚なく話合う光景はなかなか見いだせない程貴著な日々でした。

 この環境を創られたのはお母さん世代ですが熊本のこの催しは確実に高校生世代に引き継がれて行きつつあります。現場でしかわからない熱気と志の一端を伝える情報発信の必要性を感じました。


 番組編集がまだ4本残っているのですが生活に今や岩屋湧水は欠かせません。水道水でも他所よりはるかに美味しいんですが水は生命の源。しかももう2年近く身体が岩屋湧水でできてますから身体が要求します。

 水を汲みに行ったら全面通行止めの塔ノ元からわずか200メートル下の奥さんが、うきは、夜明け、回りで40分ほどかけてやってきたとのこと。わたしと同じくこれでないと生きていけないとのこと、というのは少々表現が大袈裟ですがそれほど岩屋湧水はこのへんに住む人々には必需品です。ちょっと前まではちょろちょろ出る湧水を汲む情緒がありましたが、あまりにも人が詰めかけ今はこのような販売機です。

 が、100円で40ℓほどあります。贅沢な話しです。久しぶりにセブンイレブンに行きましたが(村にはコンビニがありません)40ℓの水なら一体いくらでしょう?しかも今こんこんと湧いている水ですから計算しませんが飛んでもないマネーが財布から出ていくことになります。東峰村は豊かな暮らしです。


 速達が夕方では村の郵便局は間に合わず、「うきは(浮羽)」の郵便局まで行くことになりました。国道210号線が寸断され今はスクールバスはうきはを迂回して通っています。小石原の窯元成美さん宅までは往復で約3時間とか、確かに子どもたちには過酷な学校通いです。わたしもあまり通らない道ですが久しぶりに通り景色は珍しいのでたまに移動するには良いところです。毎日の通学通勤は大変でしょうが・・。

 少し往復しただけでいくつもの史跡に出会いこのあたりはいずれにしろ興味深い土地柄です。東峰村は現在は朝倉郡ですが朝倉周辺は古代から神武神話や八幡様といわれる応神天皇にゆかりの地なので海外と交流が激しかった古代の日本のあけぼののひとつです。ちょっと高いところから眺めてみましたがかつて豊穣の土地だった時代にこのあたりから同じように眺めた様な気がします。自然の脅威に対しては古代人は謙虚だったはずですが現代人は古代に学ぶ時代にもう一度還っているのでしょう。


生命に関わる情報はリアルタイム、生中継で「今、最新の状況」をお伝えすることがとても大事と考えています。しかし一方で断片的な情報がバラバラ出ると特に情報源がひとつの高齢者には混乱を与える心配もありますのでこの判断と発信する決断が災害時の最大の要です。テレビ局で言えばデスク判断ですが地域の場合は情報一つ一つの反応は直後の実際の行動に影響しますのでテレビ局以上に細やかな配慮や時には「発信しない決断」も必要です。そのためには住民一人一人がどのような環境に住まわれていて災害の状況で誰がどのようにサポート出来るか、をある程度予測できる人的ネットワークが大事です。テレビ局のデスクには到底及ばない区長さん的な生活実践が必須になります。

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