阿蘇は建磐竜命(たていわたつのみこと)が開拓した土地と言われています。その命(ミコト)を祭るのが阿蘇神社です。随分久しぶりにお参りして人が多いのにビックリしました。阿蘇の一の宮です。息子の速瓶玉命(はやみかたまのみこと)が中央に祭られ自分は左の端に鎮座しますが阿蘇の神話は建磐竜命ではじまります。神武天皇の孫と言われますからいわゆる系譜上の存在感はしっかりしています。
 境内からは阿蘇の五岳が背景に見渡せるすばらしい眺めです。ここでは火振り神事という茅輪に火をつけてぐるぐる振り回す行事があって火祭りのメインイベントなっていますが火の神を象徴する場です。阿蘇は火の国です。

阿蘇は火の山 空の涯
何を祈って吐く煙
遠い神代の 愛の詩
邪馬台の国に ながれている
ながれている ふるさとよ

阿蘇出身の岩代浩一氏 作詞作曲です。このバンカラ作曲家の一代記ドキュメンタリーがわたしのテレビ局の最後の仕事でした。岩代浩一氏を可愛がっていた森繁久彌さんにも出演いただき東京の帝国ホテルで岩代さんとスタッフで広いレストランの一角を借り切って森繁節に延々と聴き入ったことでした。