熊本の民放で記者やディレクターをしている頃、県内98市町村を回っていましたから、各地の神々、祭り、奇習等の多さに驚いていました。

 熊本は確かに神々とのおつきあいが深い地域が多いです。何気ない風習や呼び名に当時は「??」ばかり多くてその意味や成り立ち等構わずに酒を酌み交わしていたというのが実情です。列島を歩いているうちにどうも各地に共通なことがいっぱいあり変わった呼び名やかけ声が似たようなカタチで残っていることに気づいて行きました。

 日本は八百万の神々ですからどこそこに神はいます。川や山、海、田んぼ、道や味噌や豆にもいるのが日本の面白いところです。が、当時はそんなに面白がってはいませんでした。しかし今は本当に面白い。人と八百万の神々、そして自然や動物との関係がごく自然に表されていたのがお祭りや風習であるからです。

 八百万人紀行はこのような発見に満ち満ちた徒然なる地域歩きを綴っていこうと発想したものです。

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