10月25日からわが東峰村事務所に起業家の卵が住んでいます。高橋君といいますが下関からやってきました。出身は大阪ですが大学、仕事の関係で九州山口にご縁があったようです。

 高橋君は9月の初旬にお仲間7人と東峰村プリズム事務所に視察にやってきました。元々は起業家養成塾の一新塾で学びその塾長森嶋さんからわたしのことを聞いたようです。塾長の森嶋さんもかつて住民ディレクタースタートまもない発祥の地人吉球磨地域に研修にやってきた人です。それ以降のおつきあいで一新塾の講師にも呼ばれたことがありました。森嶋塾長は住民ディレクターが表す人間像を非常によく理解してくださっている一人です。だからこそ高橋君の訪問があり、彼の求めるものとマッチしたのでしょう。

 高橋君はまだ20代後半ですが今、サラリーマンを抜け出し決断しないと人生を誤ると考え何かを求めていたようです。たまたまプリズムを訪れ、わたしの「今なぜ東峰村にいるのか」の話を聞き自分が求めるその何かがあると感じ決断したようです。素晴らしいのははっきりとした指針やビジョンがある訳でもないのに飛び込んで来たことです。しかも大事なことはメディア指向ではないことです。まさに番組づくりが地域づくりの企画力、幅広い人間力を養成することを直観的にわかった人なんでしょう。門外漢だからこそ。

 恐らく周囲の会社の先輩諸氏は幼稚で無謀な行動と非難したことでしょう。何しろわたしは彼を雇う訳でもなくバイトをさせる訳でもないのです、寝食を共にして学びたいというのです。身銭を切って・・。とはいってもわたしも誰でもOKではありません。彼の言うところのミッションを求める気持ちが純粋で行動する気力に溢れているから居候を許したのです。かつての自分がやって来たようなものです。