地上波デジタル化が迫ってきましたが、東峰村の光ケーブルテレビを整備しながら何度もぶつかるのがデジタルとアナログが結ばれるところの変換に苦労することです。とうほうTV自体はSD方式のテープで撮影、編集して仕上げます。コスト面から来ている事情はありますが、それとは別に村民が積極的に参加する仕組みづくりを考えていくと今現在では最終的に複雑で使いにくい機材やメディアは適しません。画質は少々悪くても高齢者や機械オンチの人でも何んとか撮れたり、楽しめるものが必須です。

 その視点で考えていくと国の大きな施策で決まったデジタル化はやはり見るテレビの発想が基本です。テレビを村民が村民の生活に寄与するために使うという発想ではありません。しかし、国の施策があったから村に光ケーブルテレビが出来るのですから現実は複雑です。

 正直言ってビデオカメラも編集ソフトも10年ほど前にやっと住民仕様になったとおもった途端に編集ソフトも以前のように一部のマニアや理系の人にしか使えないものにバージョンアップされ普通の人々が編集をすることが難しくなっていきました。

 さて、知恵を出して使えるテレビをどう作るか?東峰村では目標をそこに置き続け人材、機材、仕組みの方向性を模索しています。きっと全国で同じ問題で困っておられる地域の方々の「未来づくり」につながる明るい話題を提供できるとおもいます。今現在、わたしが直面している最も身近な課題です。