
昨日杉並に出かけましたがすっかりいい気分になってしまって夜はそのままぐっすりと寝てしまいました。「東京地域」のまさにわたしの生活です。昨夜は教会通りの5時間ライブのカメラなど技術を手伝っていただいた笹井さんと同じ住民ディレクター仲間の宇治川さんとご一緒してました。
笹井さんは日本にテレビが出来た頃の松下(パナソニック)の技術者だった方で初期の頃の裏話は興味が尽きません。直接開発をされたわけだはないようですがカラーテレビの出来る頃自宅で色々と実験していたことなどを伺うとテレビ普及の歴史がぐっと身近になります。
宇治川さんは若い頃から仕事の目標を社会貢献に置き、法律事務所や関係の仕事を経て現在は介護の仕事をされています。自転車で区内を走り回られています。数年前に作った住民ディレクター番組では自転車で杉並地域を案内するコーナーにチャレンジしてもらったことがありました。昨日はそのルートを歩いてくれました。
地域住民の力で作った図書館に隣接する「読書の森公園」なども歩きました。そのおかげで図書館で放送作家の草分け的存在だった伊馬春部(いまはるべ)という人物も知りました(作家、歌人、劇作家)、チラシを見ていると日本で最初の放送評論家志賀信夫さんの著書の中にも伊馬さんのことが書いてあることも発見しました。最終的には近くの店でゆっくりと過ごし、有機野菜の手作り料理をつまみにおいしいお酒を呑みました。
「東京も地域のひとつ」というのは外から見てる場合の表現としてありますが、中にいると地域そのものですのでそういう意識はないのですね。田舎に行くと地元では当たり前の風景や美味しい水、人情等に感動します。地元では空気と同じようなものなので気にもしてないのですが訪問者の指摘に意外だという顔をされることがあります。東京も同じです。住んでいる人にとっては生活の場ですから空気になっています。東京だけが特別なことではないのですね。少なくとも「住民」の目線は共通です。