先日、熊本県人吉市の青井阿蘇神社が国宝として答申されたことを書きました。宮司のお礼メールに続いて、数日前に奥様の隅田さんから答申の理由として「琉球の影響が見られ、京都風などとミックスした、南九州独自のものということで、まさに、ここのローカルデザインです。」。との詳細を知らせていただきました。また当時はなかなか住民ディレクターの発信ということも理解を得られずに予算化できなかったのですが、隅田さんは「交流大学で『1200年を発信せよ!』をテーマにして以来、1200年祭でのインターネット中継という住民ディレクターの皆さんの応援は、本当に力になりました。外からの視点を得て、魅力を再認識し、私たちのふるさとの誇りはホンモノであるという自信になりました。」と書いてくださいました。またホームページへのアクセスが日頃は一日20件なのがその日は1800件あったということで、「これがネット時代の国宝なんだな」と驚いたということでした。
 
 「ネット時代の国宝」というのは面白い表現だなあと感じます。人吉の神社は青井阿蘇神社だけではなくどこもおおっぴろげで寛容な空気があるので、神社も寺も庶民の生活とそのまま密着しています。美術館のように触ってはだめとか、ちょっとお高い仕切りがあるような雰囲気はなく誰でもすぐそこまで近寄って拝観できるようになっています。神仏と住民の距離がすぐ近い感じです。この空気がまさにネット時代と通じるものがあるのでしょう。神社では毎年10月9日におくんち祭りがあります。今年はきっといつも以上に盛り上がるのではないでしょうか?
(写真はおくんち祭り1200年祭の隅田さん)