
e2byスカパーで放送中の「南の國から」綾部市編が好評なのでもう少し解説をしてみたい。
1、京都住民ディレクターチーム「わんど」主催の実戦住民ディレクター講座にご高齢のアマチュアカメラマンの村上さんが参加された。実戦講座は衛星放送の実際の番組を作るもの。
2、村上さんはテレビ局に映像を送るボランティア経歴も長いが取材の仕方に限界をもっていた。地域の話題を黙って映像だけ撮ってテレビ局に送ると、局で編集されナレーションが入って放送される。しかし、自分が伝えたいこととどこか違う?!・・・。しかも撮影対象の人たちとの会話もしない状態。撮影中は声を出してはいけないと学んできた。
3、たまたま講座のことを知り、村上さんは初日にやってきた。住民ディレクター講座は企画提案型、村上さんは地元で仲間が数十年ぶりに貴重な古道を復活しようとしている ことを伝えたくて企画提案する。
4、元々のわんどのメンバーはこれまで何度も講座を開催しているが、地域の現場とのつながりがなかなか見出せなかった。そこへ村上さんが現れ、取材の手伝いを請われた。メンバーが参加して、次々と古道復活へ皆が関わっていく・・・。
全部話してしまうといけないので、この辺にしておくがこの顛末をみんなのカメラ目線で互いを見つめつつ、コミュニケーションが深まり、地域活動が育まれていくプロセスが見事に表現された番組になりました。この様子を見ていただくと住民ディレクターの本質、現場、地域活動たる所以が理解いただけると思います。さらに参加した皆に内面の変化が起きていくのがよくわかります。
放送はCS110度の 194ch インターローカルメディアhttp://www.interlocal.tv/
プリズム企画・制作・著作「南の國から」で見られます。今日以降の放送時間は
・10日(月曜日) 12:45-
・11日(火曜日) 24:45-
・12日(水曜日) 6:15-
・14日(金曜日) 17:45-
なお、17日からは綾部市第2弾の番組が放送されます。こちらもよくできていますよ。
(写真は鬱蒼と茂る木々の中を「古道復活」に賭け作業する地域の人たち)