中国2日目、桓仁から瀋陽へ。最近は公害のことがよく伝えられる中国だか、美しい中国もまだまだいっぱいある。今日はまだ環境がよくないのもあって十分お伝えできないが、紅葉も素晴らしかった。縄文の地、白神山地の紅葉を見たときに感じた赤やオレンジ、緑の色が見事に調和した素晴らしい山の紅葉に出会った。早朝は雲海が見られ、阿蘇の雲海を思い出したが、どこか阿蘇と似たところがある。今回は住民ディレクターとは別の仕事だが、その土地のいいところを発見し伝えることが大切なことだと改めて思った。
 問題のところを指摘し、報道するニュースの役割はマスコミにあるが、もうひとつの現実として素晴らしい人間たちが土地の風土を大事にして生きている姿は必ずある。これを伝えられるのはやはり住んでいる人たちの自信と訪れた余所者(よそもの)の感動があってこそだろう。住んでいる人たちには光景は空気になっているので発見しにくいが、余所者が感動を伝えることで共鳴、共感し身体の中に眠っている感性が蘇るのだろう。山江村の松本さんはいつも山江が好きで山江のことを伝えたいと話しているが、ケニアやアメリカを経験してきたこそ、地元の目、余所者の目が同時に動くのだろうと思う。
 明日、日本に帰ります。