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2012年12月16日の午後8時、衆院選の開票速報が始まると同時に自民党の単独過半数が確実なことが報じられた。3年3カ月ぶりの政権復帰が確定した瞬間だった。
もう、あれから6年にもなるのである。
阿比留さんは6年がたったことの感想を、フェイスブックで次のように記している。
阿比留 瑠比
12月16日
6年前のきょうも日曜日で、やはり出勤していました。そう、暗く重たい雲が消えてぱっと晴れわたり、坂道を転げ落ちるかに見えた日本の命運が、大きく開けた日でしたね。あれからいろいろ、本当にたくさんのことがあったけれど、過ぎてしまえば「はや6年か」と感じてしまうのが不思議だなあ。ああ、政権交代よ!
https://www.facebook.com/rui.abiru/posts/2206417976069508
私は、9月の総裁選で安倍候補が勝利した時に暗く重たい雲間から光が差してきたような気がした。後にアベノミクスと呼ばれる経済政策を掲げ、日本の明るい未来を語る政治家が次の総理になる可能性が高くなったのである。
そして、現職の首相でありながら野党党首の政策案を根拠なく批判するしかない野田首相は追い込まれ、ついに11月14日の党首討論で解散を宣言する。雲間からの光がさらに明るくなった瞬間だった。
この時、安倍総裁は突然の解散宣言に戸惑いながらも次のように述べている。
16日に解散をしていただければ、そこでみなさん、国民の皆さんに委ねようではありませんか。どちらが政権を担うにふさわしいか、どちらがデフレを脱却し、そして、経済を力強く成長させていくのにふさわしいか、そのことを判断してもらおうではありませんか。
そして、この外交敗北に終止符を打って、どちらの政党が美しい海と日本の国土領海、国民を守ることができるかどうか、それを決めていただこうではありませんか。
そして、国民は、自民単独で294議席(自公で325議席)という圧倒的多数で安倍自民党を選択した。
その結果、安倍政権がスタートしてわずか半月間で株価は2,000円近く上げ、為替は10円近く円安に振れたのである。
政権がまだ何もしていない段階でこれほど好転したのは、それまでの3年3カ月があまりにも悲惨だったことへの反動であり、同時に安倍政権への期待の大きさの表れでもあった。
政権交代により、先の見えない重苦しい漠然とした不安が取り除かれたのである。
私も阿比留さんのように暗雲が晴れた気分になったが、当時の拙エントリを読み返すと、早くも野党に転落した民主党と傀儡政権を失ったマスコミへの警戒感を見せている。
「安倍救国内閣実現!!」願望を現実に変えたみんなの熱意
2012-12-17
https://ameblo.jp/akiran1969/entry-11428942531.html
そして、大勝利に全く浮かれなかったのは安倍総裁をはじめとする当時の自民党幹部たちも同様だ。上記エントリから選挙結果を受けた安倍総裁のコメントと幹部たちの表情を再録しておきたい。
皆さんのご支援のおかげで「日本を取り戻す第一歩」を踏み出すことができました。
しかし、本当の闘いはこれからです。
「結果」を出していかなければ、自民党や私への支持や信任も、あっという間に消え去ってしまいます。
しっかりとした結果を出していく。
まずは、「経済」そして「安全保障です」。
(2012年12月16日深夜 安倍晋三フェイスブックより)
言葉にも表情にも「本当の闘いはこれから」との決意が見て取れる。
そして、彼ら(一人を除く)は特定マスコミと野党による常軌を逸した妨害行為や世界情勢の変化がある中で、言葉通りに経済も安全保障体制も立て直して見せた。
とはいえ、その道のりは私たちの想像をはるかに超える厳しいものだった。
頭の中で考えるのは容易でも、いまも世論に圧倒的な影響力を持つオールドメディアをはじめとする反対勢力がなりふり構わず妨害する中で成果を挙げ続けるのは大変なのだ。
安倍総理は最後の3年間を起承転結の「結」に向かって突っ走ろうとしている。
その分、特定勢力の妨害もさらに激しさを増すことだろう。
本当の闘いはまだまだ続くのである。
(以上)
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