アホなニュースを流すのはネットか?マスコミか? | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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かつて産経新聞がネット戦略の一環として始めたイザブログというのがあった。私のような一般人だけではなく、現役の産経記者もブログを書くという、まったく新しい試みだった。特に人気が高かったのが阿比留さんで、読者数も寄せられるコメント数も断トツに多かった。

新聞に掲載する記事とは別にネット向けに何かを書くのは大きな負担だ。ただ、阿比留さんはどこかで、苦労して取材したのに紙面の制約などで書き切れないことを書けるし、読者から直接の反響もあるから続けていると書いていた(ように思う)。

そこの記憶はあいまいだが、阿比留さんが最も早い段階からネットとかかわってきた記者の一人であることは間違いない。ただ、コメント欄には悪意のこもった誹謗中傷も多く、それに氏が反発したり傷ついたりしたこともあったようだ。

特にマスコミに対する批判には敏感で、マスコミ全般に対する厳しいコメントに反発することもあったように思う。しかし、いまや阿比留さんは朝日新聞をはじめとするオールドメディア批判の先頭に立っている。

第二次安倍政権に対する狂ったような報道ぶりが彼を変えたのだと思う。
自分もマスコミの一員として批判を受け止めていたが、何が何でも安倍政権を倒そうとする朝日などの態度に接し、彼らは仲間でもなんでもないと思うようになったのではないか。

とはいえ、ネットの世界も、実に多くの情報や意見が得られる反面、デマや出鱈目も多いことも間違いない。阿比留さんは、そのいいところも悪いところも知り尽くしている数少ない新聞記者の一人なのだ。

さて、先日もご紹介した氏の新刊書『安倍晋三の闘い 官邸からの報告』の第一章”「魔女狩りごっこ」の「モリ・カケ」虚報と闘う”はモリカケをはじめとするマスコミの異常さをマスコミ人の視点から徹底的に批判していて小気味いい。

この中でインターネットの検証によりマスコミのフェイクニュースがあっという間に暴かれたり、野党のブーメランが指摘されるなどの事例を挙げ、インターネットによる検証効果が、ここ数年顕著になってきたと述べている。

ところが既存のメディアには、そのことに無自覚な人が多いと指摘したうえで、次のような事例を紹介している。


 インターネットのマイナス面は当然ありますが、それ以上にプラスの面も大きい
 特に政治報道における影響は見過ごすことができません。やはり何が「フェイクニュース」であるかがすぐに伝わることが大きい。
 日本新聞協会が二〇一七年の新聞週間(十月十五日~二十一日)に発表した次の代表標語は皮肉でした。

「新聞で 見分けるフェイク 知るファクト」

 新聞記事そのものが、すでにフェイク視されていることへの自覚がありません。新聞大会の決議にはインターネットを批判する文脈で「不確かで歪められた情報が拡散され、事実を軽視する風潮が広がっている」との一節がありましたが、それはこれまでのマスコミのことだろうとの声が聞こえてくるようです。

(35、36ページ)

一刀両断だ。

ツイッターなどのSNSを利用している左派系の記者もいるが、自分に好意的でないと知るとすぐにブロックして批判はもちろん意見すら聞こうとはしない人が多い。
こういう連中は批判や意見という鏡をシャットアウトしているから自分の姿が見えないのだ。

紹介されているのが昨年の標語なので、今年の代表標語はどんなのかと確かめてみたら、こんなのだった。
ちなみに、日本新聞協会にはNHKを除く主要テレビ局もほとんど参加している。


2018年度(第71回)「新聞週間標語
 

真実と 人に寄り添う 記事がある


https://www.pressnet.or.jp/about/recruitment/slogan/index.html


突っ込みどころはあるが、昨年ほど露骨なブーメランではない。
今年はネット批判をやめたのと思ったが、新聞協会は他にもこの手のコンテストをやっていて、こんなのを見つけた。


2018年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」結果発表
テーマは「新聞」


クリエーターの副田高行氏(審査委員長)、一倉宏氏、児島令子氏、照井晶博氏、服部一成氏と日本新聞協会広告委員会の正副委員長が、787点の応募の中から入賞作品を決定しました。
このコンテストは、若いクリエーターの皆さんに新聞広告を制作する機会を提供し、新聞広告の可能性を広げてもらうために実施しています。

https://www.pressnet.or.jp/adarc/adc/2018.html

最優秀賞
「楽しい日々」
代表=石川平(電通)





これを最優秀賞に選んだということは新聞もアホなニュースを流している自覚があるのかとも取れるが、講評欄にはこれを選んだ理由として次のように書かれている。


○講評
もしも新聞がなければ、流行やいっときの興味に関する情報に囲まれ、それに流されてしまうのではないかという危機感を、皮肉をこめて、逆説的な表現で描いた作品です。審査委員から大きな支持を集めました。



あきらかに、ネットを監視・チェックする新聞、というスタンスだ。

選考委員の中には「新聞、テレビも他人事ではないのではないか。ただネットのことを笑っているだけではない深みも感じさせる」と評する人もいる。褒めるとしたらそんなとこだろう。
 

しかし、上記の選考理由は明らかにネットのネガティブな面を意識している。
「ネットにあふれる情報に流されるから新聞を読みましょう」と言いたいのだ。要するにこの広告作品は「新聞で 見分けるフェイク 知るファクト」の画像版として最優秀賞に選ばれたのである。

オールドメディアこそ「アホなニュース」「すごいおもしろい画像」「ムカツク奴の話」「流行っているやつ」にあふれているのにその自覚がないのだ。ネットで炎上した出来事をまとめる「炎上まとめ」はテレビのお得意になっているし、「エロいたいけんだん」なら東スポの得意分野だろう(読んだことないがw)

新聞協会がこれまで以上にネットを目の敵にし始めたのは、これまで程彼らの思い通りに世論を動かせなくなったことの表れだ。 
そして、この流れはこれからますます加速するだろう。

阿比留さんはこんなマスコミの未来について次のように書いている。


 なぜ、批判されているのかも、自分たちが一般国民からどうみられているかも理解できない姿を見ていますと、残念ながらマスコミの未来は明るくありません。
 産経が巻き添えにされるのは困る
のですが。


 
「アホなニュース」の連発が部数の激減を招いていることに気付かないマスコミがどうなってゆくのか、ゆっくりと見物したい。

(以上)
 

安倍晋三の闘い 官邸からの報告 (WAC BUNKO 285) 新書  2018/10/17阿比留 瑠比 (著)



 

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