安倍総理の政治手法は「ほふく前進」 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじのブログです。


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当ブログでは、安倍総理の政治手法は”匍匐(ほふく)前進”だと何度も書いてきた。
特にその傾向が顕著なのは、戦後レジームからの脱却につながる歴史認識問題や安全保障に関わる問題に取り組む時だ。それだけ反対勢力の攻撃が激しいということだろう。

実際、安保法制や特定秘密保護法、テロ等準備罪を成立させるたびに政権の体力とも言える内閣支持率を大きく下げた。見ている方は歯がゆく感じるが、無理をして第一次政権時のようになっては元も子もないのである。

この言葉をよく使うのは敬愛するブロガーponkoさんの『反日勢力を斬る』のブログ説明文に「憲法改正へ匍匐前進する安倍首相を応援しよう!」とあるのに影響されたからだが、これほど安倍総理の政治手法を端的に表す言葉は思いつかない。

もっとも、そう考えるのはponkoさんだけではないようだ。
昨日、書店で見かけた阿比留さんの新刊書『安倍晋三の闘い 官邸からの報告』の帯(裏表紙側)に次のように書かれていたのである。


安倍政治、
アベノミクスの真実とは―――
 理想を胸に抱きつつ、理想論には逃げないでどこまでも
現実と格闘していいく。そして、常に漸進主義で、匍匐前進
を厭わず、ひたすら現実に向き合い結果を出していく。
 だからこそ、9条改憲も、自衛隊明記論の「改憲(加憲)」
論を唱えるのだ……(本文より)


安倍晋三の闘い 官邸からの報告 (WAC BUNKO 285) 新書 – 2018/10/17阿比留 瑠比 (著)



これを見て迷わず購入し、一気に読んだ。とにかく面白い
最近、根気が無くなり休み休み読むことが多いのだが、「はじめに」でいきなり引き込まれ、そのまま最終章まで休むことなく、あっという間に読み終えたのである。

安倍晋三という政治家を二回生議員の時から注目してきた筆者ならではの著作はいくつもあるが、この本はそれらと少し趣が違う。その政治手法・闘い方に焦点を当てるという切り口が新鮮なのだ。

読み進むと匍匐前進は何度も出てくるが、最初のページからしてこうである。


はじめに――安倍晋三は、匍匐前進する現実主義的政治家だ!


そして、その実例として、本来は自民党の憲法改正草案に近い考え方のはずの安倍総理が自分から九条の条文を維持したうえで自衛隊を明記する案を提唱したことを取り上げ、次のように書いている。


 公明党は憲法に足らざるものを加える「加憲」という立場をとっているので、九条の条文を維持したうえで自衛隊を明記することには、強い抵抗はないはずです。というよりも、この自衛隊明記論はもともと公明党の腹案でした。

 安倍首相は「公明党がのめる案でないと意味がない」と考えていました。ただ、公明党に先にこの自衛隊明記論を示されると、自民党には別の憲法改正草案があるので、党として賛成できません。しかし、党総裁である自分がこれを提唱すれば、党内をまとめられる

 本来はもっとすっきりとした九条改正にしたいところだったでしょうが、あえて「一歩前進」を選んだわけです。この決意について菅義偉官房長官は「あの安倍晋三がよくここまで折れた」と感心していました。

(まえがき 5ページ)


安倍総理をよく知る菅官房長官が感心するくらいだから、総理自身の政治手法が以前とは変わってきているということだろう。そして、なぜそう考えるのかを解説する前に阿比留さんは李登輝元総統の政治哲学を表す次のような言葉を紹介している。


「政治家が心しなくてはならないのは、問題に直面したとき決して直線で考えないことだ。最短距離を見つけようとしてはならない。目的地への直線を引くことをやめて、必ず迂回すること、むしろ回り道を見つけ出そうと務めるべきなのである。(中略)ことに目標が大きいものであればあるほど、迂回作戦が必要であり、直線的な発想はつつしまなければならない」


そのうえで筆者は第一次安倍政権は直線的すぎ、性急であったと指摘し、あの挫折を経て迂回路を進むのが上手になったと指摘する。
そして、次のように続ける。


 安倍首相はもともと「オール・オア・ナッシング(全てか無か)」の政治手法はとらず、少しでも取れるものは取れる時に取る漸進主義を貫いてきました。

(中略)

 もともとの漸進主義に迂回の手法を重ねたのが、今回の自衛隊明記論ではないかと考えます。匍匐前進を厭わない現実主義者、安倍晋三の面目躍如と言えましょう。
(まえがき 6、7ページ)


漸進主義に迂回の手法が重なっているから、見ている方が歯がゆく感じるのは当然とも言える。しかし、その手法でこれまで外交・安全保障や経済の成果を挙げてきた。時には回り道をし、時には体力を消耗したり傷を負ったりしながら課題をクリアしてきたのである。

記者の中でも最も早い段階でネットによる発信を経験してきた阿比留さんはそんな手法にイラつく人が結構多いことを知っていて、そういう人達を諭すように、次のように述べている。


 安倍首相がよく言う言葉に「歴史問題は匍匐前進で行くしかない」があります。短兵急にことを急いでも、かえって反発を呼び、誤解を招いて頓挫してしまう。それよりもコツコツ積み重ねていった方がいいと考えているのです。

「河野談話は破棄する」と言ったほうが、一時的には多くの保守系の支持者から賛同を得られるでしょう。河野談話の欺瞞性をよく知る安倍首相自身も、破棄した方が気持ちがすっきりしたことだろうと思います。

 しかし、国際社会からは「なんだ、この国は。約束も守れないのか」と軽蔑の眼差しを受けることになりかねません。それでは慰安婦の「日韓合意」の”密約”を勝手に暴露し、再交渉を要求する韓国と同じようなことになってしまいます。そうはしなかった。その観点からも、安倍首相は、非常に大局的な視点で、物事をとらえていることがよくわかります。

(140、141ページ)

他にも、10億円を支払うタイミングで阿比留さんが安倍総理に意見を述べたことなど、興味深いことも語られているが、韓国が10億円を返すなどと言いだすことも想定の範囲だったようだ。相手のペースに合わせるのではなく、常に国際社会を意識しているのである。

ところで、匍匐前進と聞いてどんな姿勢や動きをイメージされるだろうか。
私は、完全に腹這いになって肘と膝を使って這うように進むことだと思っていたが、実はいろいろな形態があるようだ。

例えば、陸上自衛隊の匍匐前進は5つに分類されている。


陸上自衛隊の匍匐前進は実は第1〜第5まであるってご存じ?
https://www.youtube.com/watch?v=h-6X6gTYiUU


私のイメージに近かったのは第4で、この形ではさすがに進むスピードは遅い。それに比べてある程度体を起こして進む第1や第2はかなり早い。動画の最後には、かわいい自衛官が敵に突撃する場面があるが、状況に応じて進み方を使い分けるということだろう。

つまり、反対勢力の攻撃を避けるために匍匐前進を余儀なくされている安倍総理に少しでも早く前進してほしいのなら、援護射撃で敵の攻撃を鈍らせるべきなのだ。
そういう意味でネットの役割はますます重要となる。

本書はモリカケ虚報、世界が注目する安倍-トランプ関係、北や中国の代弁者の朝日・リベラル勢力、ポスト安倍などおなじみの話題を幅広く取り上げている。しかし、切り口が新鮮だし、阿比留さんならではのエピソードや裏話も興味深い。

是非、ご一読を。

(以上)

 

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