石破「日本創生戦略」はアベノミクスの劣化コピー? | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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安倍総理の出馬表明をうけて石破氏が政策集を発表した。
本にまとめて出版もするらしい。
詳細な内容は不明だが、石破氏のホームページにその概要が掲載されている。


日本創生戦略
~時代の”ピンチをチャンスに”果敢に挑む~

http://www.ishiba.com/sousaisen/


「日本創生」は安倍総理が会長を務める超党派議連『創生「日本」』を思わせる
さらに、政策項目の一つ「④人生100年時代の新たな社会の創生」も安倍総理の「人生100年時代構想」と重なる。ハッキリ言ってパクリだ。

そして、名は体を表す。中身もアベノミクスのパクリまたは劣化コピーだ。
もっとも、、憲法9条の改正に限っては2項を破棄する石破氏の主張のほうが『創生「日本」』の考え方に近いかもしれない。

ところが、上記に実際に書かれているのは次の一文だけだった。


・時代の変化に対応した憲法の改正は、他党との丁寧な議論を積み重ねながら、国民の理解を得つつ真正面から向き合う


テレビや記者会見では憲法改正について色々発言しているが、この資料に書かれているのはたったこれだけなのである。「丁寧な」「真正面から」の言葉はやる気のなさの表れだ。

ハードルを上げて実質的に先送りする考えなのだろう。
 

この姿勢を「実質護憲」と言った人がいるが言い得て妙だ。
だから、特定野党や特定マスコミに大歓迎されるのである。

では、経済政策はどうだろう。
上記から関連部分を抜粋する。


(以下抜粋)

①ポストアベノミクスへの展開

・デフレに後戻りしないマクロ経済政策の継続
・格差是正、真の地方創生、技術革新、新しい時代の要請に応じた人材強化に重点を置き、財政規律にも配慮した経済財政運営
検証なき膨張を続ける現行の成長戦略を見直し、成長力の底上げに資する戦略に再編
・経済政策の一貫性とリスク対応の機動性確保のため経済金融総合対応会議(日本版NEC)を創設


②個性と自立性を発揮し
地方で成長と豊かさを実感できる
真の地方創生の実現


脱炭素化・再生可能エネルギーを原動力に地方創生を実現
・全国民ひいては全世界が利益を享受するもうかる農林水産業の実現
・農林水産業を通じた地域の維持・活性化
・大都市の豊かさが地方に波及するという発想を転換、魅力ある産業が存立する豊かな地方経済
・地方の個性や自主性、経営力向上を後押しする財源の充実や補助金・交付金制度の見直し
・地方創生を担う人材や政策機能の確保(地方公共団体のガバナンスや機能強化、霞が関や企業からの人材移転)
地方創生深化のための規制緩和・制度改革
・サービス基本法制定と生産性向上国民運動の展開(地方経済・農林水産業の高付加価値化)
・地方における最先端の基盤技術を活かしたスマートシティーの展開
・インバウンド戦略の強化と日本の各都市がアジアのスマートシティーと共鳴、共同で地方を世界経済に開く「架け橋プロジェクト」


「財政規律」など、安倍総理の方針とは逆の考え方が見え隠れするものの、書いている項目のほとんどが安倍政権が現在進行形で進めている政策の劣化コピーだ。

それを違うように見せたいから「真の地方生深創生」「地方創化」「魅力ある産業」などの抽象的な表現を使いたくなるのである。
これを見るだけも石破氏とそれを取り巻く人達のレベルが分かる。

少し目新しのは「経済金融総合対応会議(日本版NEC)」くらいだが、現在の経済政策の司令塔「経済財政諮問会議」と何が違うのかさっぱり分からない。会議をいくつ作っても名前をいくら変えても肝心の石破氏の経済観がアレではどうしようもないのである。

さて、安倍政権はミクロ政策の多くについて具体的な目標値(KPI)を設定し、PDCAのサイクルを回しながら検証と行動を繰り返してきた。問題点があれば、やり方を改善しながら、より早く、より大きな成果を挙げるためだ。

いくら綿密な準備をしても実際にやってみないと分からないことも多いし、実践から生まれるデータやアイディアがより大きな成果につながるからだ。
ところが、自身が初代の地方創生担当相だったはずの石破氏はこんなことを言っている。


(産経)
 「異次元の金融緩和は効果を上げたが、カンフル剤がいつまでも続くわけではない」

 石破氏は会見で、アベノミクスをこう断じ、経済政策の修正を目指す考えを示した。会見では「アベノミクスの不都合な政策目標?」と題した資料も配り、数値を示して首相の看板政策の「成長戦略」「地方創生」「女性活躍」が目標未達の「失敗」と断じた

 石破氏は、自身も地方創生担当相を務めた立場から「責任の一端を負わなければならない」と謝罪した。一方で「都合のいい数字ばかり強調するのは、政策の展開に当たり良いことではない」と語り、野党同様に政権批判を展開した。

http://www.sankei.com/politics/news/180827/plt1808270038-n1.html


彼は「成長戦略」「地方創生」「女性活躍」が目標未達の「失敗」だと言っている。
たしかに、たくさんある目標値(KPI)を個別に見れば未達はいくつもある。
石破氏たちは、そこだけを取り出して批判材料にしているのだろう。

しかし、一番大切なのは「民間投資を喚起する成長戦略」がその結果を出すことだ。
全体を見れば順調に成果を挙げていることは次の事実からも分かる。



(データで見るアベノミクスより)https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/abenomics/index.html


成長戦略のおかげで民間設備投資は大きく増えているである。
企業収益も大きく向上し、倒産は減少し、何より景況感も大きく改善してきた。

石破氏は金融緩和をカンフル剤と言っているが、長いデフレで弱り切っていた体調が、カンフル剤だけでこれほどよくなるはずがないのである。

また、アベノミクスは「地方創生」「女性活躍」の分野でも大きな成果を挙げている。


 





もちろん、上記で述べたように個別の目標値(KPI)レベルで見ると遅れている部分はある。例えば、地方創生の現状は次のようなものだ。



(まち・ひと・しごと創生基本方針2018(案)より)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/souseikaigi/h30-06-06-shiryou2.pdf


石破氏の政策集には「検証なき膨張を続ける現行の成長戦略」などと書かれているがこれは事実ではない。政策の進捗状況は必ず上記のような形で検証され、問題点が有ればどのように改善してゆくのかを問われるからだ。

それはさておき、この資料からは2020年の目標値に対し多くの項目は順調に進んでいるのに基本目標②(東京一極集中の是正を目指す)だけは成果が上がっていない。それどころか、東京への流入が増えている。

地方の雇用、景況感、実際の景気などは確実に上向いているのに、東京に向かっていた人の流れを止めるところまではいっていないのである。
石破氏側はおそらくこのようなことを突いてくるつもりなのだろう。

しかし、安倍政権はその現状を踏まえて、具体策とそれぞれの目標値を決めてすでに取り組み中だ。それを止めてでも取り組むべき有効な政策案でもあれば別だが、彼が掲げた政策とやらはアベノミクスの劣化コピーなのである。

石破氏は歳出改革を強調する緊縮財政派の上に金融政策をカンフル剤などと認識している
しかも、いよいよこれから真価を発揮する成長戦略(地方創生、女性活躍も含む)の現状すら把握できていないのである。

その程度で安倍総理と討論をしても、とても太刀打ちできないだろう。
だから、結局は特定野党と同じようにモリカケに走りそうな気がして仕方がない。

(以上)

 

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