ポスト安倍は育ったか? | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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いまのところポスト安倍の最有力候補は岸田文雄氏だ。安倍総理が党3役経験のない岸田氏に政調会長を任せたのも後継候補として経験を積ませているのだろう。秘蔵っ子の稲田氏が脱落気味のいまライバルは見当たらないのである。

このところ、急激に存在感を増している河野太郎外相は経験が足りないし、安倍政権の方向性とは全く違う石破氏や野田氏は論外だ
そう考えると岸田氏以外の選択肢は考えにくい。

その岸田氏が2日の予算委員会で質問に立ち、安倍総理と外交や経済政策について議論した。


首相 北朝鮮の核・ミサイル計画放棄迫る方針は譲らず
NHK 2月2日 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180202/k10011312841000.html


NHK中継でこの質疑を見たが、岸田氏の質問は二人のやりとりを通してテレビを見ている国民に安倍外交を分かりやすく解説する意図を感じさせるものだった。

例えば(上記のNHKニュースではスルーされているが)核廃絶への姿勢を問われ、安倍総理は核兵器禁止条約に賛成しなかった理由も含めて丁寧に説明するという具合だ。
安倍外交を支え続けてきた岸田氏ならではの、いい質疑だなと感じたのである。

しかし、ポスト安倍が反安倍でないと困るマスコミは違う見方をしている。


岸田氏、“核廃絶”で安倍首相の姿勢ただす
2018年2月2日

国会は2日から来年度予算案の審議に入った。自民党の岸田政調会長は、核兵器のない世界に向けた安倍首相の姿勢をただした。

ポスト安倍を目指す岸田氏の今回の質疑は、広島選出の議員として核兵器なき世界へのこだわりをアピールする狙いがあるとみられる。

自民党・岸田政調会長「我が国は従来から唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界を目指す。こうした理想をずっと掲げ続けていました。この理想と現実は両方しっかりと追求する。この態度は日本にとって、これからもしっかりと確認しておかなければならない態度ではないかと思います」

安倍首相「現実の安全保障上の脅威に的確に対処しながら、唯一の戦争被爆国として、米国を含む核兵器国と非核兵器国の双方に働きかけていく考えであります」

ただ、岸田氏の質問について自民党のあるベテラン議員は「核兵器禁止条約には賛成すべきと言うとか、安倍首相にもっとファイティングスピリットを見せないとダメだ」と語っている。

また別の議員も「お行儀が良くてインパクトに欠ける」と話している。

ポスト安倍に向けては、岸田氏がどのように存在感を示せるのかが焦点となる。

http://www.news24.jp/articles/2018/02/02/04384640.html


安倍総理を蹴落として総理を目指すのならフェイティングスピリッツやインパクトが必要かもしれないが、禅譲ならそんなものは必要ない。党内の安倍支持層は5回の国政選挙を経てかなり増えており、それを敵に回す必要などないのだ。

むしろ、これまでの政策を引き継ぎ、さらに前に進める姿勢を見せた方がいい。
ただ、経済政策については核廃絶への姿勢以上に両社のスタンスの違いが見えた。


“ポスト安倍”岸田氏が質疑 財政再建で総理と論戦
テレ朝ニュース 
 
 国会では2日から2018年度予算案の審議が始まり、自民党からは「ポスト安倍」の一人と目される岸田政調会長が質問に立ちました。

 (政治部・小西弘哲記者報告)
 岸田政調会長は財政拡大を続ける安倍総理大臣との違いをアピールしました。

 自民党・岸田政調会長:「内閣府の方から中長期の経済財政の試算が示されました。この試算の前提についてもどうなんだろうか。もっと保守的な前提に基づいて達成するようなことも考えるべきではないか」

 安倍総理大臣:「財政再建も進めていきますが、歳出削減を急ぐあまり、国民生活にダメージを与えたり景気の腰折れを招いてしまっては元も子もないわけでありまして」

 「持続可能性」というキーワードで財政再建を重要視している岸田政調会長に対し、安倍総理は「経済再生なくして財政再建なし」との従来の主張を繰り返しました。一方、大臣として進めてきた外交、特に核廃絶問題を強調しましたが、進展は見られませんでした。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000120077.html


安倍総理の「歳出削減を急ぐあまり、国民生活にダメージを与えたり景気の腰折れを招いてしまっては元も子もない」のほうが明らかに説得力がある。岸田氏の意図はともかく、このやり取りを見た人の多くは歳出削減を急ぎすぎてはいけないと感じたのではないか。

一方、岸田氏の発言を素直にとれば財政再建派ということになる。彼が総理になったときに安倍政権の成長重視路線を引き継ぐかを疑問視するのもわかるのである。
財務省やマスコミの言う通りされては、それこそ元も子もなくなりかねないのだ。

だから、財政再建派に厳しいネットではこんな声も出てくる。





岸田氏に限らず、ポスト安倍候補は財政再建派、緊縮財政派ばかりで全員だめ。
だから、菅官房長官がポスト安倍を務め、場合によっては、まだ64歳の安倍総理の再々登板もというのである。

岸田氏バカ助論には賛同しかねるが、「菅さんが継げばいいよ」はアリだと思う。

過去のエントリ『やはり気になる ポスト安倍』で菅官房長官ついて次のように書いた。


いますぐにでも総理を務められそうなのは菅官房長官だと思うが、その場合の最大の問題は菅内閣に「菅官房長官がいない」ことだ。菅氏の貢献度は抜群で、彼がいなければ安倍政権はここまでうまくいっていなかったと思う。

長く官房長官を務めた人がそのまま総理として活躍するだけの気力や体力が持続するのかとの懸念も感じるが、優秀な政治家の体力、気力は常人とかけ離れたものがあるから大丈夫だろう。ポスト安倍という点でも、彼の存在は不安感をかなり落ち着かせてくれる。

https://ameblo.jp/akiran1969/entry-12207385312.html


安倍政権の路線を引き継ぐという点ではいまのところ菅氏が最適任だ。
それに経済政策に不安のある岸田氏、同じく経済政策と経験に不安のある河野氏が続く。
そして、それ以外はまだポスト安倍と言える人材はまだ育っていないのが現状だ。

一方、安倍総理が目指す日本を取り戻す戦いはまだまだ道半ばで、経済面でも外交・安保面でも今後やるべきことは山ほどある。憲法9条改正すれば終わりでもなんでもないのだ。
ところが、安倍総理が9月の総裁選で3選されても後3年しかない。

だから、安倍総理の再々登板も含めて菅、岸田、河野といった人材がどんなタイミングでどんな組み合わせで政権を担うかは重要な選択なのだ。安倍政権が続くことより、その志や政策が引き継がれ、実行され、成果を挙げ続けることが大切なのである。

そういう意味では、菅氏がポスト安倍を務めることは十分にあり得る。安倍総理は外務大臣などで閣内にとどまるか幹事長として政権を支えたうえでプーチンのように復活するのである。
そして、再々登板を考えるのであれば、それを実行するのは今年9月の総裁選ではないか。

3選による国民の飽き、次の任期がないことによる求心力低下菅氏の年齢(69歳)を考えれば、菅氏に引き継ぐのは3年後ではなく、今年の9月のほうがいい。
北朝鮮情勢などにもよるが、安倍総理が総裁選に出ない可能性はあると考える。

ポスト安倍はまだ十分に育っていない。
後3年続けてポスト安倍を育てるのか、菅氏にいったん引き継ぐのか。。。
さて、安倍総理はどうするつもりだろう。

(以上)
 

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