希望と節目 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

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昨日「東日本大震災6周年追悼式」 に出席した安倍総理は、今日は被災地岩手を訪れた。
これで総理大臣に復帰してから訪問は30回以上となり、野党時代の18回も加えると50回を超えたことになる。

 

野党時代にはトラックに同乗して支援物資を運ぶなど自ら汗を流したが、政権に復帰してからも頻繁に被災地を訪問し、今度は総理として采配を振るったのである。安倍総理はこのような視察の目的について、2014年3月、震災三周年の記者会見で次のように述べている。

 


安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見(2014年3月11日)
この1年間、ほぼ毎月、被災地を訪問してきました。「用地確保が難しい。」昨年春、耳にしたのはこうした声ばかり。手つかずの土地もたくさんありました。復興を加速するため実行したことは二つ。現場主義を徹底し、役所の縦割りを打破することでありました。

(安倍総理冒頭発言から)
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/311fukkou/souri_kaiken2014.html


総理大臣がマスコミの前で政府としての方針を表明すれば、各省庁も地元自治体の各部門は共通の目標に向けて動きやすくなる。度重なる視察には、復興を阻害する大きな要因であった役所の縦割りの弊害を打破し、復興事業の推進を督促する狙いもあったのである。

 

何でも言いっぱなしの某政党の代表などとは違い、必ず進捗や成果を確かめようとするからごまかしは効かないのだ。その結果、震災から3年目のこの時期になると、避難指示の一部解除が発表されるなど復興がかなり進展していた。

 

とはいえ、当時は家族が行方不明など復興どころではない被災者もいまよりずっと多かったし、。目の前の生活や先行きに様々な不安もあった。だから、発言の大半はお見舞いの言葉や復興の加速、不安解消への対処についてのものだった。

 

それでも、安倍総理はその上で、2020年のオリンピック・パラリンピックでは「東北が復興を成し遂げた姿」を、世界に発信する機会にしようと次のように呼びかけている。


 

三陸海岸から仙台湾を通り、福島の浜通りへ、津波や原子力の被害から見事に復興を成し遂げた東北の被災地を聖火ランナーが走る姿は、日本のみならず世界に勇気を与えてくれることでしょう。アスリートを始め世界中から集まる皆さんには、東北に足を運んでいただきたい。そのための工夫も凝らしてまいります

 


もう、このころから目の前のことだけではなく、もっと先まで見据えていたのである。
そして、冒頭発言を次のように結んでいる。

 


 明日、被災地で3歳の誕生日を迎える子供たちがいます。震災のその日に生まれた子供たちです。6年後には小学4年生となるこの世代の成長の歩みは、まさに復興の歩みとも言えるものです。2020年には、復興のシンボルともいうべきこの被災地の小学4年生を始めできるだけ多くの子供たちを東京オリンピック・パラリンピックに招待したいと私は考えています。そして、成長した姿を日本中の人たちに、世界の人たちに見てほしい。同時に、その輝く瞳に世界のアスリートたちの活躍する姿を焼きつけてほしいと願います。

 

 50年前、当時小学4年生だった私は、東京オリンピックを目の当たりにして、大いに感動しました。今も忘れることができません。その感動を被災地のそして日本の未来を切り拓く子供たちにぜひとも味わってほしいと願っています。

 


2014年の段階でも、目の前の問題の解決に力を注ぎつつ、そこから続く将来にもしっかりと目を向けているのである。そして、さらに三年が経過した今年は、その傾向がさらに強まっている。
まず、昨年まで続けてきた記者会見を今年は取りやめた。


 

震災6年、首相会見は取りやめ 「岩手を訪問して発信」
朝日新聞デジタル 2017年3月10日18時00分

 

 安倍晋三首相は、東日本大震災の発生日に合わせて毎年続けてきた記者会見を、震災発生から6年となる今年は取りやめた。

 

 安倍首相は震災が起きた翌年の2012年12月に就任した。13年は発生日にあたる3月11日に、14年からは政府の「復興推進会議・原子力災害対策本部合同会合」が開かれた3月10日に首相官邸で記者会見して、復興の計画や見通し、支援策などを説明してきた。

 

 首相は、今年は11日に東京で政府主催の「東日本大震災6周年追悼式」に出席。12日には岩手県宮古市などを訪れ、中学校の卒業式などに参加する予定だ。菅義偉官房長官は10日の記者会見で、首相が記者会見しない理由について「岩手県を訪問し、お見舞いと復興に向けた取り組みについて発信する」と説明。「復興に対する政府の姿勢が後退したと受け止められないか」との質問には、「全くない」と述べた。(大久保貴裕)
http://www.asahi.com/articles/ASK3B5QNGK3BUTFK00R.html

 


会見を開かないことを批判的に取り上げているが、復興に対する政府の姿勢は追悼式での式辞で述べているし、昨年はわざわざこの日に記者会見を開かなければならないほどの質問も出ていない。もし開いたとしても、どうせ震災復興と関係のない質問しか出てこないだろう。

 

そして、これまで以上に東北の復興と日本の発展を結び付けようとする姿勢は、次のニュースからも伝わってくる。

 


首相 被災地の中学校卒業式で祝辞 岩手 宮古
NHK 3月12日 12時04分

安倍総理大臣は、東日本大震災からの復興状況を視察するため、津波で大きな被害を受けた岩手県宮古市を訪れ、中学校の卒業式で、「皆さん一人一人の希望が、東北の復興、日本の発展につながっていくものと確信している」と祝辞を述べました。

 

安倍総理大臣は、東日本大震災から6年を迎えた被災地の復興状況を視察するため、12日、岩手県宮古市を訪れ、宮古市立第一中学校の卒業式に出席し、祝辞を述べました。

 

この中で、安倍総理大臣は、「6年前、小学3年生だった皆さんは東日本大震災を経験し、そのときの苦難、それからの苦難、さまざまな苦難があったと思う。しかし、皆さんはひとつひとつ乗り越え、本日、晴れの卒業式を迎えた」と述べました。

 

そのうえで、安倍総理大臣は、「皆さん一人一人の希望が、ここ宮古、岩手、東北の復興に、そして、日本の発展につながっていくものと確信している。本日の門出にあたり、皆さんの前途洋々たる未来を心から祈っている」と述べました。

 

このあと、安倍総理大臣は、「希望」と書いた色紙を生徒の代表に贈り、一緒に記念写真を撮りました。

 

安倍総理大臣は、午後は、去年の台風10号で大きな被害を受けた岩泉町を訪れ、来週から営業を再開する日本三大鍾乳洞の1つとされる「龍泉洞」を視察することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170312/k10010908181000.html

 


色紙も祝辞も「希望」がテーマで、この言葉に被災地の復興と子供たちの成長を重ね合わせているのだろう。


 

このあと安倍総理は震災遺構「たろう観光ホテル」と営業を再開する「龍泉洞」を訪れているが、これは震災からの復興を確認すると共にこの地の観光振興の意味合いもあるのだろう。政府が積極的に進めている観光立国の取り組みを復興の活力につなげようとしているのだ。

 

また、福島においては除染作業もほぼ終わり順次避難指示の解除が行われるなど新たな段階に入っている。だから、追悼式の式辞で初めて原発事故との文言を使わなかったのだろう。

 


大震災6年
原発事故文言、安倍首相使わず 追悼式で初
毎日新聞2017年3月11日

 

 東京都内で11日に開かれた東日本大震災の政府主催の追悼式で、安倍晋三首相は「原発事故」の文言を式辞で使わなかった。追悼式は震災翌年の2012年から毎年開かれ、今回が6回目。昨年までは首相式辞の中で必ず触れていた。

 

 「原発事故との戦いは続いています」。12年の式辞で当時の野田佳彦首相はこう述べた。安倍首相は13、14年に「原発事故のためにいまだ古里に戻れない方々も数多くおられます」と同じ表現で言及。15、16年は「原発事故のために住み慣れた土地に戻れない方々」との言い回しだった

 

 今回は「復興は着実に進展していることを実感します」「福島においても順次避難指示の解除が行われるなど、復興は新たな段階に入りつつある」などと復興の成果を強調した。(共同)
http://mainichi.jp/articles/20170312/k00/00m/010/055000c

 


原発事故という言葉を使わないことを批判的に報じているが、逆にここにも安倍総理が被災地の復興と日本の明るい未来を重ね合わせて取り組もうとの決意が見られる。困難な廃炉も新たな技術開発・事業のタネだと前向きに考えればいいのだ。

 

「フクシマ」という意味ありげな言葉で放射能汚染地だとのイメージを振りまき、復興や日本の発展の足を引っ張ろうとする構図は戦後レジームと同じだ。
後ろ向きで悲観的な考え方ではここからは抜け出すことはできないのである。

 

(以上)

 

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