政権とメディア不信 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

安倍晋三応援ブログです。
やっと明るい未来を語る政治家が総理大臣になりました。しかし、闘いはまだまだこれから。子や孫が希望を持てる国になることを願うおやじです。

人気ブログランキングに参加しています
応援をよろしくお願いします。

 
人気ブログランキングへ

 

トランプ次期大統領が大統領選後初めて記者会見を開いたが、ツイッターで発信している以上のものはほとんどなかった。その中で際立っていたのは、ツイッターでの発信を重視する最大の理由であるメディアへの不信感である。

 


トランプ氏、CNN記者らと激しく応酬 最後まで批判
朝日新聞デジタル ワシントン=五十嵐大介2017年1月12日08時07分

 

(抜粋)
 演壇に上がったトランプ氏も「恐らく情報機関から漏れたであろうナンセンスな情報を調べてくれたことに、多くの報道機関に感謝したい。一部のメディアはこの数年私を良く取り上げてこなかったが、特にいくつかの報道機関は偽ニュースを強く批判した」と話し、CNNとバズフィードを批判した。

 

 トランプ氏の批判はさらにヒートアップ。バズフィードに対しては「ゴミの山」と呼び、「彼らは結果に苦しむことになるだろう」と威嚇した。

 

 その直後、会見場の最前列に座っていたCNNの著名リポーター、ジム・アコスタ氏が「次期大統領、我々の報道機関を攻撃しているなら、質問の機会をいただけませんか?」と発言。

 

 トランプ氏が「どうぞ」と促し、アコスタ氏が質問を始めると「あなたじゃない」と遮り、他のメディアの記者を当てようとした。これを機に両氏が激しく言い合い始めた。

 

 アコスタ氏「チャンスをくれませんか?」

 

 トランプ氏「あなたの報道機関はひどい

 

 アコスタ氏「我々の機関を攻撃している。チャンスを下さいませんか?」

 

 トランプ氏「静かに」「(他の人を指して)彼が質問をしている。無礼にするな

 

 アコスタ氏「質問を?」

 

 トランプ氏「あなたには質問はさせない。あなた方は偽ニュースだ

 

 アコスタ氏は大声で何度も食い下がったが、トランプ氏は最後まで耳を貸さなかった

 

 ある記者が会見の後半、「メディア業界に対して改革のアドバイスはありますか?」と質問した。これに対し、トランプ氏は「我々はより多くの『フェイクニュース』を耳にする。何人かは目の前に座っているが、とても不誠実な人々だ」と語った。その上で「私の有利な点は、反論できることだ。そうした声を持たない人に起きた場合、とても気の毒なことだ」と語り、最後までメディアを批判し続けた。
(太字強調はブログ主)

http://digital.asahi.com/articles/ASK1D26KZK1DUHBI00D.html?rm=436


大統領就任式が近づいてメディアとの融和を図りはじめたのかと思ったが、まだその準備はできていないのだろうか。こういう時は会見で質問する記者を何人か決めておくのが常識らしいが、政治経験がないトランプ氏が指名した記者は一人だけだった。

 

このニュースを見て、退陣記者会見で記者を追い出し、テレビカメラの向こうの国民に直接語りかけた佐藤栄作元首相のことを思い浮かべた。彼は会見の冒頭に「偏向的な新聞は嫌いなんだ。大嫌いなんだ。直接国民に話したい。やり直そうよ。(記者は)帰って下さい」と述べたのだ。

 

あの不思議な会見はいまも印象に残っている。

 

約8年も総理を務めた人の退陣記者会見がこんな形になったのには手違いや勘違いも絡んでいたようだが、最大の要因は上記の言葉につきるのだろう。もし、当時もネットで直接国民への発信が可能だったら、佐藤総理はどうしていただろうと思う。

 

その佐藤氏を大叔父に持つ安倍総理も、その手段を持たなかった第一次安倍政権はマスコミにつぶされた。しかし、再起にあたってはネットをうまく活用して偏向報道に対抗してきた。

 

特に総裁選出馬前後から衆院選で勝利するまであたりは、トランプ氏や橋下徹氏ほどではないが、かなりマスコミにも辛らつだった。

 

二つほど例を挙げてみよう。
いづれも安倍総裁と当時の野田首相のどちらが総理か分からないような見事な代表質問を行うなど、野田首相を解散に追い込みつつあった時期のものだ。


安倍 晋三
2012年10月18日 ·
 
カツカレーを食べた事への批難記事、サンデー毎日の捏造記事、週刊ポストの迷惑記事、そして、今度は週刊新潮です・・・。
くたびれる話ですが、私への誹謗中傷の話も尽きたのか(笑)今度は昭恵に対する中傷記事になっています。
この記事が掲載される前に、質問状が新潮社より送られてきたので、答えさせていただいているのですが、全く我々の答えを記事に反映していないので、今回は皆様に『どんな質問がきて、どのように答えたか』をフェイスブックで公表させていただきます。

(以下略)
https://www.facebook.com/akira.murai.148/posts/379491202126143

 

安倍 晋三
2012年11月4日
· 
 
明日11月5日(月)朝7:40前後~
TBS『みのもんたの朝ズバ!』へ生出演いたします。

 

自民党総裁選挙直前に、やはり生でこの番組に出演させていただいたのですが、番組の中で「街の声は・・・」と称したコーナーで「安倍元首相に期待するか」と街ゆく人々にインタビューしているシーンが忘れられません。
 

「安倍さんは結局(首相在任中に)何もしなかった!」などのコメントを取り上げ、実に八割の方々が「安倍晋三には期待しない」とのご意見でした。
(その後、インターネット等を通じ、「あの報道は明らかにおかしい」「絶対に情報操作している」「親中派の安倍おろしとしか考えられない」等の意見とぶつかり、反日メディアへの抗議行動へつながり、TBSがデモ隊に取り囲まれたのは記憶に新しいと思います。)

 

また、総裁選挙翌日の朝の報道では、みのもんたさんに「カツカレーなんて食ってる場合か!」と激しく檄を飛ばしていただきました(笑)

 

『番組作りには本当の国民の声が反映されるべき!』との大きなうねりが起きつつあります。
その意味では皆様に積極的に番組に意見を伝えることも、草の根の声を活かしていくことに繋がるのではないでしょうか。TBSもそのために視聴者センターを設けています。

 

TBS視聴者センター
℡03-3746-6666

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=262021123921338&set=a.131635893626529.21685.100003403570846&type=3&theater


二つ目の記事ではネット民による「反日メディアへの抗議行動」があった事実を述べ、最後にTBS視聴者センターの電話番号まで書いている。

 

また、選挙中の日本記者クラブ主催の党首討論では、質問に答えている間に反論を始めた朝日新聞の記者をテレビカメラの前で強く窘め、さらにそれを自身のフェイスブックでネットに拡散したこともある。


安倍 晋三
2012年11月30日 · 

 

昨日の「ニコニコ動画党首討論会」ご覧いただけましたでしょうか。
横目で見る皆様の書き込みに励まされました。
本当にありがとうございました。

 

また、本日行われた「日本記者クラブ主催公開討論会」では時間的に制約のある中ではありましたが、言いたい事は言えたのではないかと思います。
記者に対して少し厳しく窘めたのは評判が悪かったかもしれませんが、戦闘モードに入っている為お許し下さい。

 

明日は一日千葉県を遊説いたします。
皆様に足をお運びいただければ幸いです。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=271713209618796&set=a.131635893626529.21685.100003403570846&type=1&theater


ただ、このような戦闘モードの発信は総理就任後はなくなった。少なくとも私の記憶にはない。そして、メディア各社の幹部や記者たちとの懇談の機会を作るなど、マスコミとの関係改善も図っていった。

 

偏向報道は相変わらずだが、自分で戦闘モードにならなくてもネットを中心に厳しい反論が起きるし、マスコミの論調にも以前よりは幅が出てきている。当時と比べるとこれでもかなり改善されてきているのである。

 

さて、20日に就任式を迎えるトランプ氏だが、今日の会見を見る限りでは肝心の政策、特に経済政策については具体的なものがほとんど見えない。安倍総理が選挙前から非常に具体的に政策を語っていたのとは対照的である。

 

引用ばかりで恐縮だが、選挙モードに入っていた安倍総理の皮肉が効いたフェイスブックへの投稿をもう一つ。


安倍 晋三
2012年11月20日 · 

 

デフレ脱却のための私の経済財政・金融政策について、野田総理は日本銀行という腹話術師に操られる人形のごとく、お経を述べています。

 

また、白川総裁も発言されたようですが、先程、世界的に有名な経済学の泰斗であるイェール大学の濱田教授から私のもとにFAXが届きました。
ぜひ、日本の皆さんに伝えていただきたいとのことでしたので、ご紹介させて頂きます。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~
 日銀法改正以来、日本経済が世界諸国のほぼテールエンドの足跡を示していることから、そこでの金融政策が不十分であったことは明らかです。日本経済の望ましくない症状として、デフレ、円高という貨幣的な症状が出ているのですから、それに対するのは金融拡張が当たり前の処方箋です。

 

 野田首相は、金融に訴えるのは世界の非常識といわれますが、
<Wall Street Journal>金融に訴えないという議論こそ、現在の世界の経済学から見れば非常識です。

 

野田首相は、地動説の世界で天動説<日銀流金融理論>を信奉しているようなものです。このことは、最近私がマンキュー、ハバード、ノードハウスなど超一流学者とインタビューして確認しました。

 

 政策手段としてはインフレ目標が望ましいと思います。IMFのチーフ・エコノミストのブランシャール<ブランシャード>も4%まではいいといっているようなので、これだけ長いデフレが続いて、人々のデフレ期待が定着している日本経済に活を入れるのは、安倍総裁の2~3%がまさに適当といえると思います。

 

また、インフレ目標は、金融緩和が行過ぎてインフレが始まりそうになるのを防ぐという、インフレから国民経済を保護する機能を持っています。

 

 デフレ脱却のためには、日銀の国債引き受けでもいいですが、それが強すぎるというのなら、総裁のおっしゃったように日銀が国債を大規模に買い入れればよいのです。ただ、ゼロ金利に近い現状では、買い入れ対象が短期国債では効きません。長期国債、社債、株式の買い入れも必要となるわけです。バーナンキ議長がやっている抵当証券の買い入れも必要となるわけです。バーナンキ議長がやっている抵当証券の買い入れも、このような考え方に基づいています。

 

 日本経済の高度成長期には一桁、5%未満のインフレが通常でした。2度の石油危機の時には二桁のインフレになったこともありましたが、それを日銀は見事に克服しました。言い換えれば日本経済の奇跡的成長は緩やかなインフレと共存していたのです。そして日銀はインフレが昂進しそうになればいつでも制御した実績があります。このような歴史から見れば、デフレを克服するとハイパーインフレになるというのは非現実的な脅しに過ぎないのです。

ゴルフにたとえれば、今の日銀は雇用改善、景気回復という目標のホールを目指さずに、ホールの向こう側には<ありもしない>崖があると称して、バンカーに入ったボールをホールの方向に打たない、あるいはパターでしか打たないゴルファーのようなものです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

また改めて申し上げますが、私は物価目標について、「名目2~3%を目指す。私は3%が良いと思うが、そこは専門家に任せる」「建設国債の日銀の買い切りオペによる日銀の買い取りを行うことも検討」と述べている。

 

国債は赤字国債であろうが建設国債であろうが同じ公債であるが、建設国債の範囲内で、基本的には買いオペで(今も市場から日銀の買いオペは行っているが)と述べている。
直接買い取りとは言っていない。

 

言っていない事を言っているとした議論は、本来論評に値しない。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=267992486657535&set=a.131635893626529.21685.100003403570846&type=3&theater


野田氏やマスコミが「国債の直接買い取り」など言っていないのにそれを前提に批判していたことへの反論だが、「腹話術師に操られる人形のごとく、お経・・」が適切過ぎて今でもおかしい。当時は財政政策を無視して「金融緩和だけでは云々」の批判も多かった。

 

さて、トランプ次期大統領である。彼はすでに積極的な財政政策を打ち出しているが、就任間近になってもまだ中身が全く見えない。財政出動するには財源だけではなく、対象が決まっていなければ話にならない。予算を執行するにはそのための体制や時間も必要だ。

 

そのあたりがどうなっているのかちょっと心配であるが、トランプ氏が今後ツイッターの使い方をどう変えていくのか、それとも変えないのか、そちらの方も気にかかる。

 

(以上)
 

人気ブログランキングに参加しています
応援をよろしくお願いします。

 
人気ブログランキングへ