確信犯か故意犯か | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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ブログを書いていると(知ったかぶりをしてw)日常の会話では使わない慣用句を使うことがある。慣用句に限らず自信がない言葉はネットや辞書で調べるようにしてはいるが、分かったつもりになってみっともない間違いをしていないか心配になる。

 

やくざ用語の「ヤバい」を最近は誰もが、しかも違う意味で使うように、言葉というものは意味や使い方は時代と共に意味が変わることも多い。そういうのを聞くと、自分も間違って覚えたりしているくせに気になるのは年のせいだろうか。

 

それはともかく、21日に文化庁が発表した「国語に関する世論調査」によると、慣用句の本来の意味を取り違えて理解している人は多いようだ。
それを伝える毎日新聞の記事を。尚、太字強調はブログ主による。


国語世論調査
慣用句の理解度 「確信犯」わずか17%
毎日新聞2016年9月21日 19時55分

 文化庁が21日発表した2015年度「国語に関する世論調査」では、慣用句の理解度についても調べた。「確信犯」という言葉は本来、「政治や宗教などの信念に基づいて正しいと信じてなされる行為や犯罪、またはその行為をする人」という意味だが、正しく理解している人は17.0%「悪いことであると分かっていながらなされる行為、または行為をする人」と誤解している人は69.4%にのぼった。文化庁によると「故意犯」の意味で使われ始め、誤った解釈が広まったとみられる。

 

 「眠りから覚めたときの気分が悪いこと」について、本来の言い方の「寝覚めが悪い」を使う人は37.1%で、正しい使い方ではない「目覚めが悪い」は57.9%に上った。

 「混乱したさま」を、「上を下への大騒ぎ」と正しい使い方をする人は22.5%にとどまり、「上や下への大騒ぎ」を使う人が60.8%に達した。【佐々木洋】
http://mainichi.jp/articles/20160922/k00/00m/040/059000c


尚、文化庁の調査はもっと幅広いもので、「日本語大切にしているか」を年齢別に聞くなど興味深い内容だ。概要は下記から確認できる。


平成 27 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
http://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/h27_chosa_kekka.pdf


慣用句の意味を質問する対象となったのは以下の4つで、その中でも「確信犯」は正しい意味を理解している割合が低いようだ。

 

 

提示された回答から選択する方式でも「確信犯」の正解が17%ということは、もし記述式回答であれば正しく答えられる人はさらに少ないだろう。「名前負け」の83.4%はかなり高いが、これも記述式だとあいまいな説明も出てきそうだ。

 

「政治や宗教などの信念に基づいて・・」と「(イ)悪いことであると分かっていながら・・」は明らかに違う。ただ、その行為や犯罪が「確信犯」か「故意犯」か、本人すらよく分かっていない場合もあるのではないか。

 

では、毎日新聞が社会面に次のような扇動記事を書くのは「確信犯」なのか、それとも「故意犯」なのだろうか。「地下ピット」をワイドショーのように「謎の空間」とは呼ばない代わりに「高床式建物」と呼び、次のようなイラストを掲載している。


東京・豊洲新市場
「盛り土に高床式建物」 計画、元市場長が認識
毎日新聞2016年9月22日


http://mainichi.jp/articles/20160922/ddm/041/010/128000c


地下ピットは基本的にコンクリートで囲まれた箱状の構造物で、当然耐震性など様々な基準を満たしている。しかし、この図では天井部こそコンクリートとなっているが、壁も床も全くなく、建物が柱の上に直接乗っかった形となっている。

 

これは実際とは明らかに違うが、彼らはこのイメージで地下ピットを「空間」とただの空洞のように呼び不安を煽ってきた。すでに実施されている様々な土壌汚染対策があることは無視し、きれいな盛り土の代わりに怪しい空間があると読者に印象付けているのだ。

 

例えば技術会議で示されている誰でも確認できる下記資料と見比べれば、このイラストがいかにいい加減なものかが分かる。

 


参考:地下水管理システムに関する説明資料(PDF)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/pdf/pdf/gijutsu/siryo/18-3.pdf


これらのデータや情報はネットでも公開されており、それを確認したうえでの指摘は可能なのだ。しかし、ほとんどのマスコミはそれを踏まえた具体的な指摘にはなっていない。
大半が上記のイラストのような実際とは違うイメージを元に批判しているのである。

 

彼らは飲料水基準でも問題のないレベルの成分検出を問題視し、それに対する監視・浄化システムの存在を報道せずに不安を煽る。そして、自分たちが原因で不安が広がっているのに「ここまで風評被害が広がったら移転は無理だ」と主張しているのだ。

 

いったいこれは「確信犯(政治や宗教などの信念に基づいて正しいと信じてなされる行為や犯罪)」なのか、それとも「故意犯(悪いことであると分かっていながらなされる行為や犯罪)」なのだろうか。

 

(以上)

 

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