漫画「ザ・ムーン/ジョージ秋山」 | Growing Wings

Growing Wings

淡路島在住、諸星アキラのブログ

ジョージ秋山の漫画「ザ・ムーン」(文庫本版全4巻)を読んだ。
子供の頃に部分的に読んで、「あの漫画、何だったんだ?」とずっと気になっていたのだ。
大富豪の魔魔男爵が二兆五千億円(当時)を費やして作り上げた巨大ロボット、ザ・ムーン。
純粋な心を持った少年少女9人が心を一つにした時だけ動く。
(般若心経を皆で唱えれば空も飛べる!)
だからケンカをしていたり一人でも用事で居なければ、どんなピンチでも動かない。
「ムーン!ムーン!」と泣いて涙を流すだけの巨大なオブジェなのだ。
少年達が危なくなったら糞虫という、とんでもない名前の忍者(強い!)みたいな男が助けに来る。
ストーリーは、おおまかに4話で、それぞれ当時の社会問題を風刺しているが今でも通用するテーマだ。
ギャグが随所に出てきて子供向けの楽しい漫画だと油断していたら、結末が強烈で涙無しには読めない。
みんなで心を一つにして叫ぼう、「ザ・ムーン!」。