2024ネアリカフェス大阪 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

「AKIRAEN」になる。
笑える偶然だが、何か「EN」(縁)を感じたのも事実だ。
メキシコでは毛糸絵画ネアリカよりビーズアートがメインになり、ネアリカの伝統が途切れはじめている。
22年前に門外不出だったネアリカの伝統を外国人のオレに初めて伝授してくれた長老の直感は正しかったのかもしれない。



オレは世界中の先住民アートを見てきたが、「自分でやってみたい」と思ったのは、ネアリカだけである。
2002年の2月に一緒に暮らしていた父親が死に、その喪失感と空虚感を埋めるため、メキシコへ旅立った。
その旅の内容は「神の肉テオナナカトル」を読んでみてほしい。


神の肉テオナナカトル(新装版) https://amzn.asia/d/2XpV9dA


メキシコ北部のシエラ山脈に住むウィチョル族の巡礼に参加し、ネアリカの技法や精神世界を学んだ。
「ネアリカ」とは、「生と死を結ぶトンネル」であり、ウイチョル族の宇宙観そのものを指す。
同時に文字を持たない彼らの神話や彼らが精霊や祖先から受け取ったメッセージを毛糸で描くネアリカを指す。
シャーマン(マラカメ)が幻覚サボテン・ペヨーテ(ヒクリ=うばたま)を食べ、見たビジョンを描くものだ。
ウイチョル族は山奥に分散して住んでいたため、スペイン人によるキリスト教化、文化破壊を唯一受けなかった先住民とも言われている。
その宇宙観は、かつて日本人が持っていたものと同じである。
「自然崇拝」(自然界のすべては精霊が宿る神聖なものである)
「祖先信仰」(死んだ祖先は生者を導き、守る存在)
「生と死の循環」(死は終わりではなく、魂は永遠に生まれ変わる)



ネアリカの技法は、板に接着剤となる蜜ろうを塗り、毛糸や刺繍糸を貼りつけていく。
色が混ざらないので鮮やかなグラデーションができる。
絵のモチーフは、幻覚サボテン、精霊からのメッセンジャーである鹿(カウマユリ)や蛇(ライエ)、シャーマン(マラカメ)や創造主(タテワリ)などが中心に、神話の世界が描かれる。



オレは2003年からネアリカをはじめたが、接着剤となる蜜ろうが日本で手に入らないので、試行錯誤の結果どこにでも売っている水性ボンドを使い、ハマナカボニー社のアクリル毛糸70色を買い込んだ。
2メートルもある巨大キャンバス(F120号キャンバス1940×1303mm)作品を作るため、ネットで募集したボランティアが1日5、6人全国から
栃木県日光市の自宅へ集まってくれた。
2メートルネアリカ1作品が延べ70人くらいで1ヶ月かかる。
10作品を1年かけて仕上げるのに550人のボランティアが参加してくれた。
彼らが全国でネアリカを広め、全国ネアリカ大会(ネアリカフェス)がはじまった。
第1回2009東京都、第2回 2010兵庫県、第3回 2011北海道、第4回 2012岩手県、第5回 2013富山県、第6回 2014愛知県、第7回 2015埼玉県、第8回 2016徳島県、第9回 2017栃木県、第10回 2018石川県、第11回 2019沖縄県、第12回 2020岐阜県、第13回 2021福岡県、第14回 2022京都、第15回 2023兵庫、
そして第16回 2024年は大阪である。

アマゾンで出会ったYUINO(左)、紀和子(右)

今回の主催者宇野紀和子は2024年3月にメキシコのウイチョル族を訪ねて一人旅をした。
「現地で見た極彩色のネアリカや自然豊かな風景を身体中で感じて、ネアリカフェスをやりたい!」と心が躍り出したという。
紀和子自身も数年前からネアリカを使った映画や動画、絵本「Jicocortycan」(自己肯定感テーマ。ネット注文2000円)を制作した。



主催の紀和子、ゲストのAKIRA、YUINO、はすたまに共通するのは、ネイティブへのリスペクトだ。



我々の祖先である縄文人は1万4000年間、人を殺す武器が一つも発見されていない世界最長の平和文明を築いた。
3万7000年前の遺跡から神津島産の黒曜石が静岡で見つかり、高度な海洋技術を持った民族であることがわかった。
中国の「魏志倭人伝」では日本は「倭国」と呼ばれ、南米の「黒歯国」「裸国」も倭国であると書かれている。
現代日本の材木が台風で流され、南米へ1年ほどで流れ着くという。
7300年前の鹿児島海底火山の噴火(赤ほやの大噴火)によって世界に散らばり、文明や土器を伝えた。
インカ文明以前、アンデス最古の文明と言われるエクアドルのバルディビア文明(5000年前)は突如はじまり、縄文土器とそっくりなものが多数発見されている。



ホピ族の洪水伝説では、「ホピ族の祖先は絶対神マサウ(マサさん?笑)に率いられて、葦船で島から島へ渡り、アメリカ大陸にきたという。
アメリカインディアンや南米のインディオの祖先はモンゴロイドであり、日本人の赤ちゃんと同じ「モンゴロイドの青いバラ」と呼ばれる蒙古斑がある。
ウイチョル族の手先の器用さ、新しいものを受け入れる柔軟さ、控えめな物腰、自然信仰と祖先信仰は日本人と同じ祖先のルーツを感じる。


2024年9月15日(日)第16回ネアリカフェスin大阪

千林くらしエール館3階フェニックスホールには、全国から送られてきた200作品が展示される。
これはネアリカフェス16年の歴史で最多記録である。
巨大ネアリカの元祖小川ちょこ(たなかしの)の愛くるしくて超絶テクニックの作品。

小川ちょこ全作品完売!

3連続優勝候補である鈴木彩乃のみかん作品を会場で貼るという。
アマゾンの巨匠パブロ・アマリンゴの後継者として人間の無意識を探究するななえの大作、
何度も賞をとったコジコジは11月15日栃木でのコジコジ個展&AKIRAライブが楽しみだ。
主催者紀和子のコラージュ作品も力作だ。
のれん分けシンガーかずよんは家系図ビジネスを立ち上げ、祖先たちの木(ファミリートゥリー)の奇々怪界な作品を作った。


生首トゥリーか!?


香川大介が日光高校でやったネアリカワークショップから高校生による10作品が送られてきた。
ジャポが和歌山で開いたワークショップの14作品。









はすたまが9人のトーテムアニマル(守護動物)を描いた9作品。
AKIRAがタイのサムイ島で描いた出来立てほやほやのハロウィン肖像画9作品も特別展示される。



紀和子はこの日のために岐阜や名古屋、大阪や和歌山などでネアリカワークショップを開き、ネアリカの楽しさを伝えてきた。

第1部11:00〜13:00(開場10:30〜)ネアリカワークショップ×誘導瞑想だ。
オレが作ったネアリカは虹のフクロウである。
「Flaying Heart」(飛ぶハート=自由な心)の象徴で、この絵の上下に5枚X2=10枚を紀和子がデザインし、参加者にワークショップで貼ってもらう。
しかも1枚ずつ紀和子が書いたAKIRA歌の歌詞が添えられている。
ダイソーの200円F4号キャンバス(33.3x24.2cm)20枚で1m 33.2 cm X 1m 21 cmの大作ができあがった。

ネアリカワークショップでは、AKIRA、はすたま、YUINOの生歌をバックに、参加者はネアリカを作る。
ネアリカは潜在意識を開かせる力があるので、瞑想BGMによってさらに深い無意識へ降りていける。


1、ミタクオヤシン(AKIRA)

2、Hozho (AKIRA)
3、ハシャガニャ(AKIRA)
4、Something great (AKIRA)



はすたまはアイヌや沖縄音楽などを演奏した。
YUNOは南米インディオに伝わる三角形の笛を演奏してみんなを驚かせた。
みんなすごい集中力ですばらしい傑作ができあがった。

フクロウ;AKIRA、まわりのデザイン;紀和子、制作;ワーク参加者(フクロウSold out)


第2部13:00〜18:30は、音楽ライブと旅トークだ。


アマゾンやアンデスなど南米を1年旅したYUINO、中南米40カ国を旅したAKIRAの冒険トークに盛り上がる。



ここで大阪笑いヨガのえみぽん、フーミンが登場!

会場は2人のキャラの笑いの渦に巻き込まれる〜。


はすたまライブでネイティブ世界へトリップ。



3人バンド「はすたま」は鍼灸師であるまみがアメリカ先住民のもとに何度も通い、学んだ知恵を伝えてくれる。
大阪ドンチャカ村を主催するすみ&はるは、ネイティブパーカッションやインディアンフルートなどを使って、生活に根ざした音楽の楽しさを伝えてくれる。

YUINOライブは魂が洗われるよ〜


紀和子がペルーのジャングル出会った歌うたいのYUINO(大阪出身)が今回大阪で主催するきっかけになった。
YUINOは高校卒業後カナダを1年旅し、自然とともに生きる人々に感銘を受ける。
その後南米を1年間旅し、先住民と暮らし文化や伝統を学び歌にする。
透明な歌声と深い叡智をシンプルな言葉で伝えるメッセージは、現代人が忘れてしまった人間本来の生き方を呼び覚ます。
なんとオレと同じ8月19日が誕生日。作詞作曲で歌う。絵も描く。

YUINOの初挑戦ネアリカ。




受賞者発表
2021年福岡主催のななえなど、200作品もの力作ばかりだ。
観客の投票制なので、誰が選ばれるかワクワクする。


優勝;にちりん(垂井定子)

初めてネアリカをしてこのクオリティとイマジネーション!
カウンセラーでありヒーラーであるにちりんの感性は驚くべきものであった。

2位;鈴木彩乃
2020年岐阜主催で2連続優勝彩乃の新作は、驚くべき進化を遂げていた。 
その新作は誕生から出会い、そして自分の可能性として花開くというテーマも深みと広がりを増していた。

3位;堀あゆみ。「12ヶ月」。
カレンダーのように季節を描いた12作品が並ぶ。
あゆみは毎回受賞という快挙を成し遂げる天才だわ。



長谷川千晴「太陽」
2022年京都ネアリカフェスの主催で瑞々しい感性を持ったプロの画家だ。
太陽を描いたこの作品は圧倒的な生命力を宿している。

米屋賞(おもしろ野菜と米);コジコジ。(右)

賞の常連コジコジの新作はすっきりとしたやさしさが詰まった新境地だった。
ジャポの小学4年生の生徒はるくんの「ニコニコ亀」。(左)
黄色いバックに青い顔とオレンジの目玉が可愛いくて大胆だ。


はすたまの仲間9人合作。

トーテムアニマル(守護動物)がトドやチンアナゴまである。(笑)



ななえワークショップの参加者。
ななえ賞;日光高校「ラーメン」(上)
くじ引き賞;mi-co。(下)

AKIRA賞;木村ななえ


AKIRA賞の賞品はAKIRAネアリカ


受賞者にAKIRA手描き作品プレゼント


AKIRAライブ16;30〜18;30
1、踏切
2、アウマクア(旅する祖先)
3、ハイボクノウタ(デュエット;コンちゃん。ダンス;ショウヘイ)
ジュリアード音楽院首席コンちゃんのボーカルに、日本のマイケルジャクソン、ショウヘイ登場!


4、Hello my mom!
9年前に娘がお腹にいる時、AKIRA歌を胎教で聴かせていた。 チャネラーに見てもらうと、前世は息子とお父さんだったという。
戦禍の中で2人とも死んでしまったので、今回は平和な日本で母娘として生まれ変わったらしい。



5、家族
6、名もなき命(ダンス;ショウヘイ)
7、これはあなたの人生(ダンス;ショウヘイ)
8、Hug Yourself (ダンス;ショウヘイ。手話;まみ、かずよん)


9、勇者の石(ボーカル;YUINO。ダンス;ショウヘイ。手話;まみ、かずよん)

10、MOVE!(ダンス;ショウヘイ。手話;まみ、かずよん。YUINO、はすたま)
11、えん(ボーカル;YUINO。ダンス;ショウヘイ。手話;まみ、かずよん)
12、ありがとう(ボーカル;紀和子、ガクト。YUINO、はすたま)


スタッフ;ななみ、はる、すみ、まみ、ガクト、ソラ、ななえ、
当日スタッフ;彩乃、ジャポ、あゆみ、ゆうこ、まさえ、もとこ、くみこ、
ほんま、おおきに〜

ソラは9月28日(土)名古屋ライブ主催、ガクトはこれから自転車でアメリカを縦断する!

にちりん、おめでとう〜!